Hawkwind Daze Logo

Compact Disc

Top > discography2 > 2009 > READING 1992

READING 1992

HAWKWIND RECORDS - HAWKVP46CD (2009)

Hawkwind READING 1992 CD
2CD、ジュエルケース、ブックレット。

Disc 1
  1. Electric Tepee
  2. Right To Decide
  3. Seven By Seven
  4. The Right Stuff - Out Of The Shadows
  5. Space Dust
  6. Snake Dance
  7. Mask Of The Morning
  8. Secret Agent
Disc 2
  1. Hassan I Sabah
  2. Heads
  3. Don't Understand
  4. Damnation Alley
  5. The Golden Void
  6. LSD
  7. Blue Shift
  8. PSI Power
  9. Time We Left This World Today
  10. Master Of The Universe
  11. Welcome

ジャケがひどいので認知度も低く評価も聞かないですが、傑作ライブです。この手のジャケがヒドいけど実は傑作というTHE FRIDAY ROCK SHOW SESSIONSがありますが、奇しくも同じレディングでのライブでした。またそのアルバムがリリースされた年にこのアルバムが収録されているというのも縁があるような。
前年からトリオ態勢となったホークウィンドは、92年前半は新作ELECTRIC TEPEE制作に費やし、アルバム完成後プロモーションツアーを4月〜5月に実施。英国内23ヶ所を回る大規模ツアーで、このアルバムはその千秋楽のレディング・ユニバーシティでのギグを丸ごと収録。ボード録りで音質は良好。一部テープヨレなどあります。これまでELECTRIC TEPEEツアーのライブレコーディングは公式では未発表でした。翌年のTHE BUSINESS TRIPツアーはアルバムとしてリリースされましたので、そちらと比較するとトリオとしてイキのいい演奏が際立っています。3人になって音が薄くならないようにMIDIを大幅導入することになりましたが、まだ導入初期だからかTHE BUSINESS TRIPほどぶ厚いシンセの壁は目立たず、そのかわりにロックバンドらしいアグレッシブなギター中心の演奏でギンギンです。それとオールドナンバーを結構取り上げているのも良いですね。
オープニングは30秒ほどアルバムELECTRIC TEPEEのタイトルナンバーのテープが流れ、スティックのカウントからRight To Decideがノリよくスタート。デイヴのリードボーカルは冴えてるしギタープレイもギンギンでバンドを引っ張ります。若干電子音が鳴りますが、ほぼトリオ演奏。演奏は緩急つけそのままSeven By Sevenになだれ込みます。語り部分はデイヴィが担当。このメドレーはカッコいいですね。重厚なシンセサウンドが鳴り響く中、ブロックのGood eveningという短い挨拶、ギターの激しいカッティングでThe Right Stuffへ。デイヴィのリードボーカル。曲はテンション保ったまま、Out Of The Shadowsへメドレー。
続いてシンセ中心の演奏になるSpace Dust。リズムが入ってSnak Danceが演奏されます。そしてMask Of The Morningへと曲は変わっていきます。リードボーカルはブロック。間奏からAメロに戻りその後ベースソロをはさみ、Secret Agentの激しい演奏につながります。ブロックはギター弾きまくりですね。MIDIシンクロしたシンセベースに乗せてブロックがシャウト。10分近く続きますが、フェードアウトしてしまいます。
CD2はHassan I Sabahからで5分弱と短めの演奏、終了後シンセや電子音によるSE的インターバル、クレジットではHeadとなっていますが、おそらくこれがDon't Understand。そしてHeadが始まります。滑らかなオルガントーンのバックはアルバムと同じ印象ですが、前曲のSEが鳴っていたり、中間から様々なサウンドコラージュが被されていきます。続いてDamnation Alley、デイヴィのリードボーカル。キーボードが無いのでブロックのギターソロがプレイされ、テンポがスローになりGolden Voidにつながります。
そしてTEPEEの冒頭のうねるシンセ音が流れブロックがキャッスルからの新作はダブルアルバムで価格はシングルアルバムと同じバーゲン価格、それに収録されているナンバーLSDと紹介。ドラムが先行してアドリブを行い、続いてイントロにつながるというアレンジ。白熱の演奏が続き終了すると、ゆっくりとBlue Shiftのシンセ演奏が入り幻想的な情景に、そのサウンドをバックに終了の挨拶。
そしてHawkwindコール、アンコールはPSI Powerから一気にメドレー展開、かなりハードな演奏でなんとも若々しいエネルギッシュなプレイ。名演です。PSI Powerはブロックがリードボーカル、2コーラス歌ってからギター演奏による転調が入り、Time We Leftに突入、デイヴィのボーカルにブロックの合いの手。そしてMaster Of The Universeに展開、最高です。定番のWelcomeで締め。余韻なくフェードアウトしてしまいますが、とても満足できる内容。


関連情報

オリジナルUK盤&日本盤ディスコグラフィ2 Compact Disc 2009に戻る

2017/11/18 update


HAWKWIND DAZEトップページに戻る