SILVER MACHINE
at BBC "Top Of The Pops"

(1972)

72年6月にリリースされたシングル Silver Machine は瞬く間にヒットチャートを駆け上り、ついには全英3位になりました。このとき BBC のTV番組 Top Of The Pops から出演要請がありました。バンドサイドはBBCスタジオでの演奏は断り、自分達の真価はライブ演奏にあるので、ギグの様子を撮影して欲しいと要請。そこで収録、放映されたフィルムです。当時を記録した動画映像は皆無なので非常に貴重な映像です。
収録はデイヴによると Dunstable とのこと。72年の Dunstable は7月と11月に行われています。フィルムの収録は時期的に7月の可能性が高いので場所はシビック・ホールだと思います。このステージでのメンバーはブロック、ニック、ディック・ミック、レミー、キング、ダトマー。
長いこと観たいと思っていた映像なので、初めて観た時は非常に感激しました。みょうな映像処理もされていませんし、クリアな画像で当時の様子がよく分かります。音はスタジオ版(シングル)のトラックをかぶせております。

ステージはセンターにステイシア、その後にはニックがいて、フルートを演奏。左脇にディック・ミック、ダトマー。ステイシアの右にはキング、ドラムセットはかなり前方に設置されています。その横にレミー。更に右隣はブロック。

ステイシアはフェイス・ペインティングを施し、TV撮影のためか衣服着用。ここではあまり大きなアクションはしておりません。若干頭を振ったりしますが全体に静かなマイムをしており、バンドの激しい動きとは対照的です。
レミーは髪を振り乱しながらベースを弾きつつリードボーカルをとっています。キングは青白い顔ながらも上半身裸で結構激しく叩いています。ニックはコーラスパートになるとステイシアの左に出てきてコーラスに加わります。ディック・ミックは淡々としていると思いきや、リズムに合わせ体を激しく揺らしながらシンセを操作していました。デイヴは今と変わらず、やはりノリ良くプレイ。

幻の70年代映像、実に感動的ですが冷静に観ると今のホークスとそんなに変わりませんね〜。ステージのアングラ的な雰囲気なんか、そのままです。逆に今も30年前もたいして変わってないというとこが、ホークスたる由縁というか。この映像、ステイシアが意外にもいい感じで撮れているところもグッドです!
左後方は中腰でシンセを操作するディック・ミック
ステージ左からはシャボン玉の演出。後のカーテンには回転するサイケな映像が投影されています。
ブロックさん、定位置の右端。そのためかこの時も映る回数が少ないんです。
レミーです。カッコイイです!
この曲ではニックはフルートだったことが判明。改めてレコードを聴きなおすと確かに鳴っていました。サビ部分ではない、ボーカル部分でポロポロなっている音がフルートだったんです。
ツインバスドラが特徴的なキング
ディック・ミック演奏シーンというのも感動ですが、ステージではバックコーラスかボーカルに変調をかけていたようです。
動いているステイシアを観るのは初めてですが、思ったより静かなパフォーマンスで、品さえ感じられました。
ダトマーは左の画面の左端、上の画面ではディック・ミックの横に座っています。