ASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC /
QUARK STRANGENESS AND CHARM
ROCK FEVER MUSIC RFM 030 (2005)
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ジュエルケース、ブックレット。
ASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC
Reefer Madness
Steppenwolf
City Of Lagoons
The Aubergine That Ate Rangoon
Kerb Crawler
Kadu Flyer
Chronoglide Skyway
QUARK STRANGENESS AND CHARM
Spirit Of The Age
Damnation Alley
Fable Of A Failed Race
Quark, Starangeness And Charm
Hassan I Sahba
The Forge Of Vulcan
Days Of The Underground
The Iron Dream
 

CHARISMA期の代表2作品の2in1アルバム。

76年リリースの ASTOUNDING SOUNDS は、前年のWARRIOR ON THE EDGE OF TIME リリース後の衝撃のレミー解雇、新ベーシストに PINK FAIRIES のオリジナルメンバーだったポール・ルドルフの加入、ステイシアの脱退、ロバート・カルバートの復帰、古巣 UA との契約終了で CHARISMA との新規契約というバンド歴史上大きな転換期を経験したためか、大幅にサウンドが変わりました。
ジャケットやタイトルに象徴されるように、カルバートのコンセプチュアル指向が大胆に反映され、各曲とも明快なコンセプトのもとコンパクトな仕上がりを目指しているかのような作りです。サウンド面では、HALL OF THE MOUNTAIN GRILL や WARRIOR の壮大なパースペクティブ感は弱まり、演奏に比重をおいたものとなっています。これはアラン・パウエル、ルドルフのテクニカル指向が反映されたためと思われます。ルドルフとパウエル組はこの方向性の主張を強め、バンド内において造反的な存在となり、不和が深刻化します。この決着は人間関係の不和に辟易としたニックの脱退という大きな爪痕を残すことになりました。
アルバムリリース後、専用ステージセットを含むを大きなツアーを2ヶ月UK国内で実施、チャートでは33位でした。
アナログ盤レビューはこちら。

翌77年には、ルドルフの後釜としてブリストルを拠点に活動し、ホークスのツアーの前座などをしてた Magic Muscle からエイドリアン・ショウを抜擢、2月にラウンドハウスで新生ホークスを披露。その後、6月に QUARK STRANGENESS AND CHARM をリリース。7月、9月、10月に海外公演を含むツアーを実施。
前作にあったファンキー感はなくなり、従来のソリッドな作風に戻りながらも、全体に流麗なアレンジが施されカルバートのポップ感覚が無理なく反映されていると思います。のちの定番曲 Spirit Of The Age、Hassan I Sahba が含まれ、実力派ショウのベース・プレイが隠し味的に効いています。チャートでは30位。

アナログ盤レビューはこちら。

ブックレット内側は ASTOUNDING のレコード袋に刷られていたパルプ・マガジンの広告風、メンバーのジョーク広告。CD面は ASTOUNDING のジャケ。