WELCOME TO THE FUTURE
SHAKEDOWN RECORDS SHAKEBX114Z (2003)
BOX仕様、2枚のCDとDVD1枚。ブックレット1枚付属。

DISC1
Circles
I Am The Eye (That Looks Within)
Sllap It On Table

Instrumental (intro to 'Reefer Madness')
Reefer Madness
Paradox
Chronoglide Skyway
Hassan I Sahba
Brainstorm
Wind Of Change
Instrumental (intro to 'Steppenwolf')
Steppenwolf
Back On The Streets
Sonic Attack
Kerb Crawler

DISC2
High Rise
Damnation Alley
& Damnation Alley Part2
Uncle Sam's On Mars
Robot
Cake Out (aka Hash Cake)
Over The Top
Magnu
Angels Of Life
Freefall
Death Trap
Nuclear Toy
Who's Gonna Win The War
DVD DISC
Dave Brock
Interview
Filmed 2002
前年からアナウンスされていた久しぶりのスタジオ録音新作のリリースが期待された2003年ですが、結局年内に新作はリリースされませんでした。前年暮れのミキシングダウンに入ったとの情報に引き続き、3月にはアーサー・ブラウン、リーナ・ラビッチの客演もアナウンスされ、ますます期待が高まりました。

5月のスプリングツアー実施まで特に動きはなかったので、アルバム制作にあてていたのかもしれません。スプリングツアーは国内5箇所のギグで、新作に収録されるという新曲が披露され、またもやA.ブラウンが参加。またDJのマシュー・ライトがボーカルでゲスト参加していました。昨年復帰したラントンは、不参加。ラントンは病気がちで体調が思わしくないとの話も伝わってきました。

7月にはバイクフェスティバルに出演、そして昨年実施され好評だった HAWKFEST が場所を替えて実施され、前回同様周辺バンド含めて盛大に催されました。ホークスステージにはラントンも参加、デイヴ、アリ、チャドウィック、ハウスにクニブトン、ブラウンがゲスト。ブラウンは、ソロ活動に専念するために、ホークス参加はこれが最後ということになりました。
その後、オランダのアムステルダムにてギグを実施。このときはギターにスペース・ヘッドのキース・バートンがゲスト参加、ハウスが抜けていました。

ホークスの主要作品は VOICEPRINT の HAWK RECORDS レーベルよりリリースされていましたが、突如このCD+DVDセットが別のレコード会社よりリリースされました。CDは2枚で、音源は WEIRD 103 に収録されていた75年のワッチフィールドのテイク(CD1 1-3)、ATOMHENGE'76 の全曲(CD1 4-15)、同じく WEIRD 103 から77年のストーンヘンジ(CD2 1-4)、77年のスタジオ・ジャム(CD2 5)、WEIRD 101 から SONIC ASSASSINS(CD2 6-10)、デイヴのソロ(CD2 11)、HAWKLORDS時代のデモ(CD2 12)という、すべて既出音源のオンパレードで、目新しいものはありません。70年代中盤を俯瞰するという感じですが、あまり意味のあるような編集ではないです。

やはり目玉はDVD、デイヴのインタビュー49分でしょう。取材場所はデボンのデイヴの自宅兼農場兼スタジオで2002年11月に収録されたとのこと。前半は屋外で、後半はスタジオで収録されています。インタビューアーがファンの気持ちを十分理解していて、的確な質問を投げていると思います。デイヴの下積みクラブ回り時代から FAMOUS CURE のオランダでのテント・サーカス、そこでニックと出会ったこと、60年代後期のシーンの様子やGROUP X から HAWKWIND ZOO に至る話、ニックの咳払いから HAWKWIND のネーミングがとられたこと、またワイト島の話、レミーのこと、HAWKLORDS からG.ベイカー加入&脱退の話、BLACKSWORDツアー、カルバート死去の直前まで EARTH RITUAL のコンセプトを共同で準備していたことなど今まで資料で伝わってきたことが、デイヴの口から直接語られますので、実感がとてもわきます。
ジャケはホークスにしてはメジャーなロドニー・マシューズです。