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各作品は分かる範囲内で発表年、発表順にリストアップしています。
前年(1975)の大きな変化(レミーの解雇、ステイシアの離脱、古巣UNITED ARTISTSとの契約終了決定)を受け、ホークウインドは体制を刷新。ロバート・カルバートをフロントマンに据え、トニー・ストラットン・スミス率いるCHARISMA RECORDSに移籍。マネージャーをダグ・スミスからトニー・ハワードへ変更。この年前半はギグをほとんど実施せず、アルバムは2-3月にレコーディングされ、8月にリリースされました。ポール・ルドルフのテクニカルなベース、二人のドラマーによる多彩なパーカッション、サイモン・ハウスのアレンジ&演奏面での活躍、従来の曲によってリードボーカリストが変わるスタイルからカルバート固定に変更。ステージではカルバートの演劇性溢れるパフォーマンスと全てにおいて刷新。
9−10月にアルバムプロモーションツアーATOMHENGEを実施。その後、ニック、パウエルによる内紛が発生、結果その2名が脱退。12月のツアーは5名で実施されました。
ROADHAWKS
UNITED ARTISTS - UAK29919
UAとの契約でもう1枚アルバムを作る必要があり制作された初のコンピレーション。各アルバムやシングル、未発表ライブテイクなど、ブロックが編纂で関わりコンパクトながらツボを押さえたアルバム。チャートも健闘し34位。
KERB CRAWLER / HONKY DORKY
CHARISMA - CB289
CHARISMAからのファーストリリースはアルバムに先駆けてのシングル。7月発売。なぜかピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアがミックスを行ったというキャッチーなポップソング。ストリートガールを求めて車を道沿いにゆっくり走らせる輩という下卑たテーマもさることながら、ファンキーな主題メロでの女性コーラスなど、ホークスの大きな路線変更を象徴。
ASTOUNDING SOUNDS, AMAZING MUSIC
CHARISMA - CDS 4004
8月にリリースされたアルバム。ジャケこそアメリカのSFパルプマガジンを模したものですが、各曲のテーマは先行シングルに象徴されるように宇宙やSFのみならず、麻薬中毒者をテーマした米国映画、ヘルマンヘッセの小説「荒野の狼」などカルバートの豊富な知識をベースにしたバラエティに富む作品となりました。チャート33位。
アストウンディング・サウンズ,アメイジング・ミュージック
日本フォノグラム - RJ-7187
国内盤はカリズマと契約している日本フォノグラムからのリリース。
1月に前年10月にレコーディングしたBack On The Streetのシングルリリース。ニューアルバムのセッションが開始されるもポール・ルドルフが脱退。新ベーシスト、エイドリアン・ショウが加入、この年最初のツアーから参加しています。初日の2月27日のラウンドハウス公演では、レミー率いるモータヘッドがサポートアクトでした。この時点でブロックとは、ある程度和解していたと思われます。
ショウ加入後のメンバー構成で新作QUARK STRANGENESS AND CHARMのレコーディングを行います。バンドは3月から6月のアルバム発売挟んで10月一杯まで計50日以上のギグを実施。続いて翌年3月USツアーになだれ込みます。このハードロードがボディブローのように効くことになります。なお12月24日にカルバートとブロックはSONIC ASSASSINSを一夜限りのバンドとしてギグを行います。
BACK ON THE STREETS / THE DREAM OF ISIS
CHARISMA - CB 299
76年10月に制作されたカルバート作詞、ルドルフ作曲のポップチューン。
MASTERS OF THE UNIVERSE
UNITED ARTISTS - UAG30025
前年のROADHAWKSに続くUA期のコンピレーション。前回にもれた曲を収録した内容、本作にブロックは関わっていません。
QUARK, STRANGENESS AND CHARM
CHARISMA - CDS 4008
引き続きカルバートをメインに、シンプルな5人編成でのタイトさが出たアルバム。前作に多少見られたファンキー色を一掃し、ホークウインドらしさを取り戻しました。チャート30位。
QUARK, STRANGENESS AND CHARM / FORGE OF VULCAN
CHARISMA - CB 305
アルバムからのシングルカット。カルバート/ブロック作。軽快なロックンロール。
3月からのUSツアー途中、サイモン・ハウスがデヴィッド・ボウイのオファーで離脱、急遽SONIC ASSASSINSに参加していた鍵盤奏者ポール・ヘイルズを代役として続行。バンド内ではカルバートの躁鬱、メンバー間の不協などで、ツアー最終日、ブロックはホークウインドの休止宣言を行います。そしてSONIC ASSASSINSのメンバーを元にHAWKLORDSを編成、キーボードにはパイロットなどでの実績のあるスティーヴ・スインデルスを招聘。マネージメントをダグ・スミスに戻しツアーを6月から開始、並行してレコーディング。10月にHAWKLORDSとしてアルバムを発表、11月まで英国縦断ツアー実施。
PSI POWER / DEATH TRAP *HAWKLORDS*
CHARISMA - CB 323
HAWKLORDSとしてアルバムと同時発売。アルバムトラックよりは短くミックスも異なります。
25 YEARS ON *HAWKLORDS *
CHARISMA - CDS 4014
ニューバンドとして心機一転図りニューウェーブのテイスト、パンクのテイストと従来のホークスの方向をミックスしたような作品。PSI Power、Free Fall、Flying Doctorなどの定番曲も誕生。チャート48位。
SILVER MACHINE / SEVEN BY SEVEN *Reissue*
UNITED ARTISTS - UP35381
バンドはHAWKLORDSに名を変えていましたが、最初のリリースから6年目のSilver Machineがチャートで34位まで浮上しリバイバルヒットとなりました。7インチと12インチでリリースされました。7インチシングル。
SILVER MACHINE / SEVEN BY SEVEN *Reissue*
UNITED ARTISTS - 12UP 35381
12インチシングル。
25年間 / ホウクローズ
日本フォノグラム - RJ-7552
国内盤はバンド名を「ホウクローズ」としてリリース。
前年のツアーは上々の評判だったのにも関わらず、カルバートが精神的な不調などでバンドを脱退。残されたメンバーでHAWKLORDSとしてレコーディングを行うも、スインデルスが離脱しHAWKLORDSは空中分解。カリズマからはHAWKLORDSのシングル第2弾リリース、そしてHAWKWINDとして77年〜78年の未発表マテリアルを集めたPXR5がリリースされました。ブロックとベインブリッジはHAWKWINDとして再出発を図り、ダグ・スミスが動き旧知のティム・ブレイク、サイモン・キング、ヒュー・ロイド・ラントンをリクルート。9月、リーズのフェスで華々しくデビュー。それが評判となり11月から年末にかけて27日間に渡るツアーが敢行、ハマースミス・オデオン2晩を含み、折からのNWOBHMと合わせて新しいファン層を獲得、人気回復となります。
25 YEARS / (ONLY) THE DEAD DREAMS OF THE COLD WAR KID *HAWKLORDS*
CHARISMA - CB 332
アルバム収録トラックの別ミックス。
25 YEARS / (ONLY) THE DEAD DREAMS OF THE COLD WAR KID *HAWKLORDS*
CHARISMA - CB 332 12
上記7インチのトラックにPXR5を加えた3曲仕様の12インチ。
P.X.R.5
CHARISMA - CDS 4016
77年、78年の初頭に収録されたライブ音源、スタジオテイクなどで構成されたHAWKWIND時代のアルバム。チャート59位。
ディスコグラフィ1 Analog Disc
ディスコグラフィ2 Compact Disc
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2018/09/16 update