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HAWKWIND | URBAN GUERRILLA / BRAINBOX POLUTION

UNITED ARTISTS - UP35566 (1973)

HAWKWIND | URBAN GUERRILLA
ジャケット無しでのリリースでした。テロ問題でUAが回収したそうですが、中古盤市場には普通に出まわっています。

73年も2月よりSPACE RITUALツアーと同メンバーでヨーロッパを含む大規模ツアーを敢行。その合間を縫ってSPACE RITUALのリリース。3rdシングルのレコーディングを行い、同年8月にリリース。
今回はカルバートを全面にフューチャーし、彼のポップ・センスを反映させた曲となっています。当時シングル専用曲でアルバムには収録されませんでした。歌詞の内容からIRAのテロ活動を思わせ、関連があるように取り沙汰され、カルバートやニックの自宅もシークレット・サービスの手入れを受けたそうです。BBCはOAを禁止。このような事情から、初登場全英39位でヒット目前にも関わらず、UAは市場から回収してしまいます。ブロックは普通にいけば、かなり成功したはずと語っています。
B面もアルバム未収曲、A面同様8ビートのロックンロール形式ですが、ここで注目したいのはニックのサックスがコード進行やメロディーに比較的忠実に演奏され、バンド全体の整合感が顕著化してきたことです。もちろんシングルということで、分かりやすいアレンジをとっているためでもありますが、それまでに見られた野放図なプレイが減っています。この傾向は今後さらに強まっていきます。ライブでもこの時期、SPACE RITUALの頃と異なり、カルバートをフロントマンにした構成のステージを行っています(BRING ME THE HEAD OF YURI GAGARIN)。
ブロックはリリース後のMM誌のインタビューで、ヒット・シングルはバンド存続のため必要であることを説いています。
なお1stアルバムからのプレイヤー、ディック・ミックがこのシングルを最後にバンドを抜けました。またカルバートもこのシングル・リリースと同時にソロ活動に専念するためバンドを離れます。初のUSツアーはブロック、ニック、レミー、キング、デルの5人でした。


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・このシングルの日本盤のレビュー


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2018/12/02 update


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