Compact Disc
HAWKWIND RECORDS - HAWKVP36CD (2006)
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WEIRD TAPESのCD化は2000年にされましたが、何故か108だけはCD化されませんでした。実に6年後の2006年に思い出したかのようにリリースされました。
カバーはCD化の際に新たに制作された1900年代前半のSFパルプマガジン風のイラストを踏襲。
1曲目はSPACE RITUAL収録版のSpace Is Deep。なんでまたここに収録されたのかよく分かりません。カセットテープリリース時、シリーズ最後ということで、残りものばかりいまいちなテイクの寄せ集めコンピになってしまうので、頭ぐらいメジャーなトラックでも入れておこうということでしょうか。
このテイクはここ以外にもANTHOLOGY系にも収録されるので、版権的に利用しやすかったのか。
続く3曲は詳細が不明です。いずれもここだけにしか収録されていません。カセットリリース時には、Down On Her Knees (Origin unknown)、Live And Let Live (American)、Etchanatay (America)という注釈がついてました。CD化の際、3つ目の(America)は→(American)に変更されていました。
Down On Her Kneesはミドルテンポの明るいロックンロールで2コードを繰り返し、ブロックのボーカルとギターインプロが続くもの。雰囲気的には73年-74年頃のデモテイクの印象。ここだけの収録。
Live And Let Live、タイトルはライブとありますが、これもスタジオテイク。Duglas In The Jungleのような反復リフ、その上に電子音、人声やSE。途中から前曲に似たメジャー系2コード反復。こちらは70年代後半のブロックさんのソロっぽいですが詳細は不明。
Etchanatayはイントロにフルート、ニックとしか考えられませんが。続いて単調なギターリフに乗せてブロックのファズがかったギターソロ。そして人声、電子音。ニュアンスは前曲と同じで、やはり時期を推定するのが難しいですが、おそらくブロックさんのソロワークスかと思われます。
何故Americanという注釈が付いているのか、よく分かりません。
次からは66年から68年頃までのブロックさんの活動から。Roll'Em PeteとCome Onは66年という記載で、カセットにはデイヴの他、マイク・キング(ピアノ)、ルーク・フランシス(ボーカル/ハーモニカ)のラインナップとしており、THE DHARMA BLUES BAND時代のテイク。
ピアノとハーモニカを生かしたブギウギ。ボーカルはおそらくフランシス。Roll'Em Peteはここだけのテイク、DAWN OF HAWKWIND収録テイクとは異なります。Come OnはDAWNと同じテイク。
Dealing With The Devilは67年のオランダでのテイクとあり、こちらはFAMOUS CURE時代。ボーカルはジョン・アイリングワース。このテイクはANTHOLOGY系にも収録されますが、DAWN OF HAWKWIND収録テイクとは異なります。続くBring It On Homeは68年収録。おそらくボーカルはデイヴ、饒舌なギターソロはミック・スラットリーと思われます。のちにデイヴとホークスを結成するギタリストです。
このテイクものちにANTHOLOGY系などにも収録されます。
最後の2曲はホークス71年の演奏。ライブとされていますがアルバム収録に向けたデモテイクのようにも聞こえます。DreamingはIN SARCH OF SPACEのYou Know You're Only Dreaming。印象はほとんど変わりません。Should'nt Do Thatは若干ボーカルの乗せ方が違っています。この2曲はのちにアンダーソンの非公認系アルバムにも収録されるものと同じテイク。
・WIERD 108のレビュー
・WEIRD TAPESとは
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2017/09/24 update