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1999.10.22. Upload.

"HAWKWIND FRIENDS AND RELATIONS
COSMIC TRAVELLERS"
1996

hawkwind friends and rerations cosmic travellers

CD:ANAGRAM/CDM GRAM 105

1.The Right Stuff (Pressurehed)
2.Between Worlds (Underground Zero)
3.We Do It (Hawkwind)
4.Grid Coordinate - Vorp One (Anubian Lights)
5.Time Of (Hawklords)
6.Venusian Skyline (Melting Euphoria)
7.The Master (Hellios Creed)
8.A Trip To G9 (Spiral Realms)
9.Seeing Strange Lights (Dark Matter)
10.Pre - Cambrian Shuffle (The Brain)
11.Space Does Not Care (Zero Gravity)



'96 年に ANAGRAM よりリリ〜スされた、「Friends And Relations」 シリ〜ズ CD 化の続編です。アナログ盤時代は FLICKNIFE というインディレ〜ベルから LP 3 枚のシリ〜ズ物としてリリ〜スされており、同 FLICKNIFE からはその 3 枚からのコンピレ〜ション CD が 1 枚リリ〜スされていますが、現在廃盤で世界的にも激レアアイテムです。本アルバムのリリ〜ス元である ANAGRAM からは 「The Best Of Friends & Relations」「Hawkwind Friends & Relations The Rarities」 の 2 枚が既にリリ〜スされていますが、新規収録の曲がやたらと多くアナログ盤時代の収録曲は完全収録されておりません。このリリ〜スでやっと全曲揃ったか、と期待したんですがそうは問屋が卸さず、アナログ盤時代の残り物 (?) からの収録は 3.「We Do It (Hawkwind)」 のみ。他の収録曲のほとんどは近年のホ〜クスの周辺バンドの音源で、またまた新規収録のオンパレ〜ドです。あのなぁ・・・ここまでやられるともうあきれるばかりで怒る気にもなりませんが。ちなみにアナログ盤時代からの未収録曲は残り 4 曲。う〜ん ANAGRAM 様、この調子であと 4 枚リリ〜スですか?

本アルバムのスリ〜ブにも 「Hawkwind Friends & Relations The Rarities」 同様、Mark "Frenchy" Gloder 氏による各曲の詳しい解説が記載されていますので、それを元に解説していきましょう。



Closs Check

Track Name

Album Title (Track No.)



1.The Right Stuff (Pressurehed)

L.A. のオルタナバンドの 「Sudden Vertigo」 なるアルバムからの収録とのこと。このバンド、ニック様との交流もあり、'96 年のニック様来日の際にはメンバ〜が数名加わっていました。曲は故・カルヴァ〜トの曲のカヴァ〜ですね。そういえばニック様来日の時も演奏してたなぁ、コレ。オリジナルはカルヴァ〜トの 1st ソロに収録されていますが、ホ〜クスのコンピ 「Lord Of Light」 (5) にも収録されています。サックスが入ってますケド、ニック様がゲスト参加か? Mark "Frenchy" Gloder 氏は 「私が聴いたことのあるホ〜クスのカヴァ〜ヴァ〜ジョンの中でもベストで、カルヴァ〜トも気に入るだろう」 とベタ誉め。



2.Between Worlds (Underground Zero)

ホ〜クスの周辺バンドで、'96 年当時の新譜 「From Year Zero」 の収録曲のリミックス&リマスタ〜とのこと。バンドをスタ〜トさせたのが '79 年だそうですからこの当時結成 17 年。その割にゃシロ〜ト臭さが抜けませんが、その辺もまた魅力?・・・ってエラそうですね、スミマセン。ヴォ〜カルのおねぇちゃんの声が 「Space Bandits」 の頃ホ〜クスでヴォ〜カルを勤めていたブリジット・ウィシャ〜トとソックリですが、小川様からの情報によりますと全くの別人とのことです。



3.We Do It (Hawkwind)

Weird Tapes 6 (7)
The Text Of Festival (7)
Acid Daze (DISC 2-10)
Welcome To The Future (DISC 1-7) (DISC 4-7)
Silver Machine (5)
Anthology 1967 - 1982 (DISC 1-5)
Golden Void 1969-1979 (DISC 1-3)
Year 2000 : Codename Hawkwind Volume One (DISC 2-7)

'71 年のホ〜クスのライブ録音。10 分以上もあるワンコ〜ドの泥沼インプロです。'95 年にリマスタ〜されて、この (ANAGRAM の) 「Friends 〜」 シリ〜ズには初収録と書いてありますが、もっと早く収録しろっての。それにリマスタ〜といっても元々の録音状態があまり良くないのであんまり意味が無いですね。尚、クロスチェック先の 「The Text Of Festival」「Year 2000 : Codename Hawkwind Volume One」 等の DEMI-MONDE 系アルバムではタイトルが 「I Do It」 になっており、収録時間も若干長くなってますが内容はほぼ同じです。



4.Grid Coordinate - Vorp One (Anubian Lights)

ニック様、デル・ダトマ〜、(サイモン・) ハウス様という、スペ〜スシップ・ホ〜クウインドの元クル〜 3 人が前述の "Pressurehed" に合体して録音したアルバム 「The Eternal Sky」 からの収録とのこと。ワンコ〜ドのスペイシ〜なインストです。そうか、この流れで来日したんですね。後半チェンバロっぽいキ〜ボ〜ドが入って来る辺りで初期ジャ〜マンロックっぽい薫りを感じてしまうのはワタシだけでしょうか。アルバム聴きたいなぁ、この内容なら。



5.Time Of (Hawklords)

Golden Void 1969-1979 (DISC 2-2)

解説にはなんかゴチャゴチャと書いてありますけど英語力が無いのでパス。"HAWKLORDS" 名義の '82 年のシングル、「Who's Gonna Win The War / Time Of...」 からの収録です。ワンコ〜ドの重苦しいインストですね・・・ってさっきからワンコ〜ドのインストばっかですが。キ〜ボ〜ディストの Steve Swindells が弾くオルガンと Minimoog が大フィ〜チャ〜されています。特に後半のポルタメントを効かせた Minimoog ソロは、フィルタ〜カットオフなんかもグリグリしていてかなりエグいですね。



6.Venusian Skyline (Melting Euphoria)

サンフランシスコのベイエリアのバンドで、米国ではホ〜クスの (ツア〜?) サポ〜トもやったらしいです。'95 年のアルバム 「Upon The Solar Winds」 からの収録とのこと。シンセ、電子音バリバリのインストで、時々女性のヴォイスが入ります。なんでもアンビエントとスペ〜スロックのハイブリッドが彼らのウリだそうで・・・まぁその通りの印象ですね。今年リリ〜スされた '97 年の米国のスペ〜スロックフェスティヴァルのオムニバスライブ盤 「Strange Daze '97」 にもクレジットがありました。



7.The Master (Hellios Creed)

"Chrome" なるバンドの創立メンバ〜の '94 年のソロアルバム 「Cosmic Assault」 からの収録とのこと。このヒト、当時のニック様のソロ 3 枚に参加し、ニック様の "Space Ritual" のメンバ〜になったコトでよく知られている、と書いてあります。単調なリズムに極度にイコライジングされたヴォイスやギタ〜、SE などが絡む曲。電子音なども入って結構スペイシ〜。ノイ!に近いものを感じる、と言ったらホメ過ぎか?しっかし米国にもいるんですね〜、こういうスペ〜スバカが。あ。ホメ言葉です、念のため。



8.A Trip To G9 (Spiral Realms)

Hawkwind Family Box - 4CD Set (DISC 3-1)

ハウス様のソロプロジェクトで、"Pressurehed" の Len Del Rio がサポ〜トとのこと。'94 年録音のアルバム 「A Trip To G9」 の冒頭を飾った曲を収録。打ち込み主体の超弩級スペイシ〜シンフォニックアンビエントミュ〜ジックです (なんじゃそれは) 。シンセがブ厚いといったらもう・・・思わずゲップ、ほとんど大田胃散でも飲みたくなってしまいます。ハウス様、その後もこの路線で何枚かアルバムを出しているんですが、シンセがどんどん消化不良になっていきますね。重ねりゃいいってモンじゃぁ・・・あ。もう止めます。スミマセン。尚、クロスチェックのボックスセットですが、中身のアルバムが違ってるセットもあるらしいのでアルバム 「A Trip To G9」 がお目当ての方はよくチェックしてから買いましょう。



9.Seeing Strange Lights (Dark Matter)

Helios Creed のソロプロジェクトで、「Ambient Time Travellers」 なるコンピのために録音されたとのこと。ドラムは打ち込みですが、シンセやギタ〜など、全て独りで演奏しているそうです。初期のクラウス・シュルツ師匠の芸風を思わせる重々しいインストですね。認識変えなきゃいかんなぁ、アメ公・・・もとい U.S. スペ〜スロッカ〜の。



10.Pre - Cambrian Shuffle (The Brain)

"Pressurehed" やニック様の "Space Ritual" でのシゴトでよく知られている Paul Fox と Tommy Grenas のデュオが "The Brain" (なんとまぁベタな直訳) 。初期クラフトヴェルクやノイ!の大ファンなのは明らかであろう・・・とかって書いてあります。それでデュオなのか? そう言われてみりゃ音も初期ジャ〜マンロックのデロデロサイドを思わせますね〜。前述の 「Ambient Time Travellers」 からの収録とのこと。



11.Space Does Not Care (Zero Gravity)

"Pressurehed" 、ニック様の "Space Ritual" 、ハウス様の "Spiral Realms" のメンバ〜、Len Del Rio のソロプロジェクトで、'95 年リリ〜スの 1st アルバムのタイトルトラックとのこと。Len Del Rio が所属する "Hypnotic" レ〜ベルは 「Len Del Rio は全てのスペ〜スロック界の中でも最もグレ〜トなキ〜ボ〜ディストに位置付けられる」 とか言ってるらしいですが、そこまで言うか? なんかチャカポコしててハウスっぽいし。あ。ハウスってのはハウス様じゃなくて音楽ジャンルのハウスのコトですが。打ち込みで、全て独りでやっているとのこと。



ホ〜クスのコンピというよりは、まるで米国西海岸のオルタナバンドのコンピといった感じですね。てなワケで、間違っても入門向けではないです。初心者及びホ〜クス未経験の方は他のアルバムをお求め下さい。しかしこのアルバム、オルタナバンドの音源はほとんどクレオパトラレ〜ベルのアルバムからの収録ですね。ひょっとしてクレオパトラの販促計画だったりして。経営難なのかなぁ、クレオパトラ。最近もこんな情けない商売やってるし。まぁ、倒産されても困るんですケド。

小さくてほとんど解りませんが、ジャケットの右下には "VOL. 6" との印刷があります。コレ、どうもアナログ時代、FLICKNIFE のアルバムを Vol. 1 〜 3 、ANAGRAM からリリ〜ス済みの CD 2 枚を Vol. 4 & 5 とした上でのナンバリングみたいです。他人様のナンバ〜を勝手に引き継ぐとは、やるなぁ ANAGRAM 。しかも FLICKNIFE の CD は無視してるし・・・まぁワタシがとやかく言う筋合のハナシじゃありませんケド。でもねぇ、どうせ引き継ぐんだったらせめてアナログ時代の音源を完全リリ〜スした後で、っつうのがスジってモンではないでしょうか>ANAGRAM 様。

ちなみにコレ、ワタシにとっては完全なダブりモンでした。何で買ったかって?ん〜〜〜シリ〜ズ物に弱いというか一応全部揃えたいというか・・・さんざん文句垂れてても実際はレ〜ベルの策略にハマって買ってるんだから世話無いですね。ほとんどス〜ダラ節の世界です。わかっちゃいるけどやめられない♪、という・・・。


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