Compact Disc
HAWK RECORDS - HAWKVP20CD (2001)
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前年の SPACEBROCK から早いインターバルでリリースとなった今作も、そのタイトルが示すようにソロやホークス作品のために録音されたデモ・トラック集。90年代のマテリアルが中心となっているようです。すでに発表済みの曲と初登場曲が混在しており、既存曲についてはアレンジやミキシングが異なっているので、十分楽しめる内容だと思います。
既存曲から紹介しましょう。Clouded Vision、KauaiはDISTANT HORIZONSの同題曲。Find The Right WayはSPACEBROCKのThe Right Way。Surreal Sex Dreamsは同じくSPACEBROCKのSex Dreams、シークエンス・パターンが異なりギターが加えられています。Why Is A RavenもSPACEBROCKのDo You Want This Bodyに酷似しています。ここで聞こえるラップ声はおそらくリズでしょう。Love In Spaceもまたまた登場、ギターのアルペジオとコーラス・パッドが強調されたミックスになっています。Sweet Obsessionはデイヴの1stソロEARTHED TO THE GROUNDに同題曲がありますが、それとは全く別の曲調でCHOOSE YOUR MASQUESのArrival In Utopia風のコード進行になっています。Space Ridersは反復フレーズ曲で、ここの女性ボイスはIN YOUR AREAのThe NazcaのものとSPACEBROCKのSex Dreamsのものを使用しています。Distant IslandsはSPACEBROCKのThe Journeyで、ここではデイヴのボーカルはカットされています。
残りの曲は初登場曲ですが、いずれも何かの曲に似ている部分があります。State Of MindはやはりArrival In Utopiaのコード進行に似ており、先に述べましたこのアルバムのSweet Obsessionのバリエーションと考えられます。Tune-ing Inは一時傾倒したレゲエ風リズム展開になりますね。Morpheusはプリミティヴな打込みリズムが印象的。Didn't Have A Probremもデイヴのソロでは良く使われるコード進行。Lunaは完全な新登場曲ですが、お得意の諸行無常感が漂い聴き所になっています。
いずれにしても、デイヴの個性がよく出たアルバムでホークスファンなら満足いくテイク集となっています。
2022/12/18 update