Analog Disc / Compact Disc
Top > discography > 1996 > LOVE IN SPACE
【LP】THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSLP 120 (1996)
【CD】THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - ESSBCD 120 (1996)
95年10月の『エイリアン4』ツアーのライブ・レコーディング盤。メンバーは『エイリアン4』を制作した4人。デイヴ・ブロック(G/Vo/Key)、アラン・デイヴィ(B/Vo)、リチャード・チャドウィック(Dr)、ロン・トゥリー(Vo)。『エイリアン4』を拡大したイメージで構成されています。さらに新曲が加わり、過去曲の割合が低いです。レコードとCDが同時発売されましたが、一部曲順が異なり、CDにはボーナストラックが1曲追加。
当時時代は完全にアナログレコードからCDに移行しており、ホークウインドのアナログレコードはこのアルバムを最後にリリースされなくなります。※数年後にはアナログが復活します。
のちにステージの模様を収めたビデオもリリースされます。
アルバム・タイトルになった「Love In Space」は70年代初頭にホークスのギグ広告などで使われたキーワードで、それをタイトルにした曲はスロー・テンポの佳曲としてブロックにより歌われます。のちにCDシングルとしてカットされたり、別テイクがコンピに収録されたりと、この当時の代表曲でした。
LP2枚組。ダブル・ジャケ、インナー無し。


Side 1
|
Side 2
|
Side 3
|
Side 4
|
CD、デジパック。3面見開き、歌詞が掲載されたブックレット付属。ラストにボーナストラック「Assassins」が追加されています。



CD 1
|
CD 2
|
ライブ・アルバムとしてサウンドの良さや緻密に構築された当時のステージの雰囲気が伝わってきます。ビデオで演奏の様子を確認しレビューに反映しました。当時のセトリを確認するとCDやDVDにその全てが収録されてはいません。収録曲以外に「Golden Void」「Lord Of Light」などが演奏されていました。※「Lord Of Light」は、のちのシングル「LOVE IN SPACE」(1997)に収録。
曲順的にはほぼステージが踏襲されています。レコードは収録時間の制限から「Sputnik Stan」の位置が変更されています。
レコードやCDに録音場所は記載されていませんが、ビデオ作品のクレジットにある4箇所がおそらく該当かと思います。
10/15 リバプール
10/16 マンチェスター
10/19 ブリストル
10/21 ロンドン
以上の4公演からのセレクトと思われます。
Abducted アルバム『エイリアン4』(1995)のオープナー。観客の声援の中、アルバム同様のSE、電子音が流れる中ロン・トゥリーのセリフ。
Death Trap 間髪入れずに開始。ややアップテンポのタイトな演奏。アルバム同様、トゥリーのリードボーカル、ブロックとデイヴィがバックコーラス。電子音がたくさん使われているので、おそらく事前に用意したバック用テープが使用されているかと思います。終盤次曲に向けてペースダウン。
Wastelands 〜 Are you Losing Your Mind? アルバム『エイリアン4』の終盤の流れをオープニングに持ってくるという構成。
美しいシンセサウンド、ブロックがキーボードをプレイ。おそらくテープも併用かと思います。そしてシンセのシークエンスをバックにトゥリーのボーカルでペースアップ。
Photo Encounter 新曲、ブロック作。コーラス系シンセによる幕間のイメージ。
Blue Skin 『エイリアン4』から。冒頭アルバム同様、強烈な電子音。急かすようなリズムをバックにトゥリーのシアトリカルなボーカル。ライブならではの荒削りなサウンド。ステージではダンサー含めた数人の演者が入り乱れます。
Sputnik Stan ステージではこの曲の前に「Golden Void」が演奏されていたようです。デイヴィのボーカルによるアグレッシブなナンバー、スローダウンしたベースソロのある間奏ではブロックはシンセを演奏。
Robot 『P.X.R.5』の定番ナンバー、カルバート、ブロック共作。トゥリーがリードボーカル。通常ソロの入る間奏部分はリズムをキープしたままストリングスシンセが静かに鳴っていますが、ステージではトゥリーが制作したロボットのオブジェを動かして怪しい雰囲気を演出します。
Alien (I Am) ライブではより怪しい雰囲気を漂わせるイントロ。トゥリーのボイスには変調をかけています。ブロックのリードボーカルがここでようやく登場。
Xenomorph ブロックの掛け声から演奏開始するタイトなロックナンバー。ライブ映えする曲調、間奏部分の疾走感が良いですね。
Vega おそらくテープによる演奏。ステージにはダンサーのみ。
Love In Space アルバム・タイトルナンバーである新曲、『エイリアン4』には収録されずツアーに向けて作られたものと思われます。まろやかなシンセオルガンをバックに郷愁感のあるメロディとコード進行、ブロックならではの名曲の誕生。コーラスではデイヴィがハモリを加えて感動的に歌い上げられます。間奏ではガラッと変わって突っ走りホークスへと変貌。一段落してAメロに戻ってくるところなど聴きどころたっぷり。
Kapal アルバムとほぼ同じで、ブロックはキーボード操作をしています。
Elfin 同様にアルバムのテープを使用していると思われます。ステージではダンサーが演技をしています。
Silver Machine そして終盤に向けてこの曲、トゥリーのボーカル。
Welcome シンセの重いコード進行、ブロックによるナレーション。いつも通りの終了。
Assassins アンコールナンバー。シタール風音色によるアラビアンスケールのテーマ提示。シンセベースのワンノートコードが続きストリングスシンセがリフを繰り返します。ようやくこの曲のギターリフが現れボーカルパートが始まります。この前半部分はリミックスなど様々に展開使用されます。
リリースに伴ったツアーは6月から7月にかけて行われ、今回もUKとヨーロッパをロードするものでした。ドイツのヘルツバーグのフェスティバルではライブ・レコーディングされオムニバス・アルバムに収録されました。またこの年の秋以降のステージでは、昨年から時々ギグに参加していたジェリー・リチャーズ(G)が頻繁に参加、のちに正規加入します。
ホークウインドのレギュラー作品のアナログ盤リリースはこの後数年間途絶えることになります。時代は完全にCDに移り、すでにCDのみでしかリリースされていない作品も増加してきました。2000年代中頃からアナログ盤ブームが始まったことで、レギュラー作品のアナログ盤リリースは2010年の『BLOOD OF THE EARTH』から再開されることになります。当時は、アナログ盤が復活するとは夢にも思いませんでした。
・ATOMHENGEリマスター(2009)のレビュー
・ATOMHENGEリマスターの国内盤(2009)のレビュー
・このライブのビデオ(1996)のレビュー
・EXILESさんのレビュー
2025/07/09 update