Compact Disc
PURPLE PYRAMID - CLP 0605 (2017)
前作SPACE FUSION ODYSSEYの豪華ゲスト陣から一転、ユルゲン・エングラーを中心とするコンパクトなユニットでの制作。ニッキー・ギャラット率いるへーダースレーベン&現行ブレインチケット、そしてディ・クルップスのメンバーが参加。そしてホークスメンはサイモン・ハウス、ポール・ルドルフ。作風はSPACE GYPSYに見られた従来のスペースロックに戻っていますが、半数の曲は参加メンバーの作曲したものとなっています。
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ヘーダースレーベンは再結成ブレインチケットとメンバーがかぶっていますが、そこからニッキー・ギャラット(G)、ジェイソン・ウィラー(Dr)、へフェラ・ムーン(Key)、ブライス・シェルトン(B)が参加。そこにエングラーのディ・クルップスからクリス・ライツがキーボードとエンジニアリングで参加。
ブックレットは二つ折りで歌詞の掲載もなく、パープル・ピラミッドの前2作に対して肩の力が抜けた作り。
End Of The World メロディアスなバラード。メロトロンをバックに歌うターナーは年齢を感じさせる声量になってます。間奏はフルート。ルドルフ唯一参加曲ですが、ギターソロはなく、バッキングのみ。
Why Are You? エレキのカッティングのリフを繰り返すホークス調の曲。
Back To Earth アコギの伴奏にターナーのフルート、ハウスのバイオリンが優美なムードを作り出しています。
Secrets Of The Galaxy ノイズと電子音の流れるミドルテンポの重いリフのハードロック。ハウスのバイオリンがここでも活躍。
Universal Mind フォーキーで無常感のある曲調にターナーの朗読風ボーカルとフルートが乗る曲。
Approaching The Unknown キーボードの持続音にフルートやギターの装飾的な音が奏でられる静けさを持ったサイケな楽曲。
As You Were 前曲からの流れでゆったりとしたリズム、上昇していくようなコード進行を持つ曲。徐々にペースアップしていきます。アルバム後半はチルアウトなニュアンスやダウナーな印象の展開。
Master Of The Universe おとなし目のアレンジ。「宇宙の探求」収録バージョンを思わせる感じですが、ハウスのバイオリンがアクセントになっています。ターナーのボーカルはトーンダウンしています。
アルバム全体的に、抑えめな印象で少々物足りない感じはあります。とはいえ、この年齢でコンスタントにアルバムリリースしてくれるのは嬉しいですね。
ニック・ターナー・ディスコグラフィ
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2020/04/07 update