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NIK TURNER | PAST OR FUTURE?

CLEOPATRA - CLP9685-2 (1996)

96年SMASH WESTの招聘により、3月16日大阪、17日東京での来日公演が実施されます。その後にリリースされたアルバム。前年に収録されたテイクですが、来日したメンバー構成と同じで、セットリストも酷似した内容。

NIK TURNER / PAST OR FUTURE?
プラケースの表カバーにレンチキュラー効果を出すため細かい横線加工がされており、見る角度によって銃を持つ手が上下します。折り込みブックレット。

  1. Dream Worker
  2. Kadu Flyer
  3. Lord Of The Hornets
  4. Warriors On The Edge Of Time
  5. Spiral Galaxy 28948
  6. Dying Seas
  7. Soul Herder
  8. Opa-Loka 2000
  9. 10 Seconds To Forever
  10. Ejection
  11. Audio Energy
  12. Highrise
  13. Silver Machine
  14. You Shouldn't Do That

94年のSAPCE RITUALツアーに続き、95年もその第2弾ツアーが実施、その際にライブレコーディングされたテイクを編纂。前作同様サンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールでの公演をメインに他2箇所での演奏を加えています。参加メンバーはSAPCE RITUAL 1994 LIVEに対して若干変更があり、デル・デットマー、アラン・パウエルのホークス組にサイモン・ハウス(Vl)も帯同。リードギターはヘリオス・クリードからドラン・シェリーに変更。ドラマーがPROPHETS OF TIMEに参加していたブランドン・ラベルに。その他リズム・ギターのトミー・グレナス、ベースのポール・フォックス、キーボードのレン・デル・リオは変わらず。ゲストにテキサス公演ではマイケル・ムアコック(テキサス在住)が朗読で、ジャロ・ビャフラ(パンクバンドDEAD KENNEDYSの元ボーカリスト、エリック・ブーシェの変名)がバッキング・ボーカルでそれぞれ1曲ずつ参加。

S.ハウスが参加したことで70年代中期のホークス曲の比重が増えた選曲となっています。このアルバム収録曲以外にもステージで演奏していますが、前作とかぶった曲は排除したため1枚に収まっています(You Sholdn't Do That、Silver Machineはかぶり)。そのため前作のようにステージを通して体験する感じではありませんが、同様に音質は良く、ドライブ感のある好ライブアルバムです。前述したようにハウスがホークス在籍中のWARRIOR ON THE EDGE OF TIME曲がよりパワフルなリズムに支えられて小気味良い演奏となっているところがこのアルバムの特徴。またギタリストがノイズ系プレイ中心のH.クリードから、割と普通のロックギターをプレイするD.シェリーに代わったことで、全体的にやや整然とした感じがあります。
Dream Worker ホークウインドのCHOOSE YOUR MASQUESに収録されていたハーヴィー・ベインブリッジの曲。ノイズと電子音と交信音による冒頭から不穏なリフの上でターナーの朗読。
Kadu Flyer ASTOUNDING SOUNDSからの曲、原曲の流麗な印象を保ちつつ、ベースを強調したリズムにより曲の良さを再確認。
Lord Of The Hornets ロバート・カルバートのシングル曲。ターナーは原曲の制作に関わったことがないのですが、ここでは原曲のミニマルな印象からロックにスケールアップしています。
Warrios On The Edge Of Time ホークスの同題アルバムの朗読曲。ムアコックがヴォイスで参加。
Spiral Galaxy 28948 同じくWARRIORからのハウス作曲。ハウスはバイオリンで参加、丁寧に再現されています。
Dying Seas これもWARRIOR収録のターナー作曲。
Soul Herder 新曲、のちにこのプロジェクトの発展バンドANUBIAN LIGHTSでも取り上げることになるサイケ感の強いアラビアンテイストの曲。
Opa-Loka 2000 タイトルはパウエル作のWARRIOR収録曲の2000年バージョン。
10 Seconds To Forever SPACE RITUAL収録のカルバート作の朗読曲。フェードアウト。
Ejection カルバートのソロ曲、ホークスも良く取り上げるスピード感のあるロックンロール。
Audio Energy 新曲。
High Rise ホークスのカルバート期の曲。ボーカルはT.グレナス。後半、ハウスのバイオリンソロ。
Silver Machine - You Shouldn't Do That この2曲は前作にも収録されていましたが、やはり外せないといったところですね。


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2020/02/24 update


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