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NIK TURNER | SPACE FUSION ODYSSEY

PURPLE PYRAMID - CLP 2302-2 (2015)

クレオパトラに復帰しての第2弾。前作SPACE GYPSY同様プロデュースはユルゲン・エングラー。今作は元メガデスのクリス・ポーランドの結成したOHMのユニットがバックを務めるトラックがメイン。ゲストはクレオパトラ・オールスターズな豪華な人選。ゴングのスティーヴ・ヒレッジ、ジリ・スマイス。ドアーズのロビー・クリーガー。アモン・デュールIIのジョン・ヴァインツィエリ。マハヴィシュヌ・オーケストラのビリー・コブハム、ジェリー・グッドマン。ソフト・マシーンのジョン・エサリッジ。2012年のビリー・シャーウッドの企画アルバムTHE FUSION SYNDICATE絡みで、シャーウッド、リック・ウエイクマンらが参加。その名の通り、フージョンかつテクニカルな演奏が際立つ作品。

NIK TURNER / SPACE FUSION ODYSSEY
3面開きペーパースリーブに折り込みブックレット。

  1. Adjust The Future
  2. Hypernova
  3. Spiritual Machines
  4. Pulsar
  5. An Elliptical Galaxy
  6. A Beautiful Vision In Science Forgotten

Bonus Tracks

  1. We Came In Peace
  2. Interstellar Clouds
  3. Spiritual Machines Chapter 2
  4. Random Acts (Revisited)

タイトルは2001 SPACE ROCK ODYSSEYを元にROCKをFUSIONにもじったもの。
Adjust The Future シンプルな電子音が鳴る中、シャープで手数の多いドラムとベースがスタート、いきなりOHMらしいテクニカルな演奏。そこにソロイストとしてスティーヴ・ヒレッジのギター、高音域を強調するイコライジング処理されたサックスのソロが乗ります。終盤スローテンポに展開、ジリ・スマイスのウイスパーボイスが呟かれ、次曲Hypernovaへ。バックはOHMのままで、ソロギターはロビー・クリーガーにチェンジ。ミドルテンポでクリーガーのプレイによりサイケ寄りの曲調になっています。ターナーのサックスも不安感のあるムード。音色はナチュラルに戻っています。ユルゲン・エングラーの電子音はバックで鳴り続けています。
Spiritual Machines ミディアムテンポのブルーズ調、メロトロンをバックにターナーはフルートをプレイ、ヴァインツィエリのギターと交互にアドリブを展開。ドラムはヘダスレーベンのジェイソン・ウィラー、ベースはエングラー。
Pulsar スマイスのウィスパーボイスのイントロではニッキー・ギャラットのボリューム奏法のギターが聞こえますが、リズム隊が突入するとスリリングなフュージョンが展開。エレピのリズミカルなバッキングに滑らかなソロを聴かせるのはジョン・エサリッジ。ベースはジョン・マクラフリン・トリオのカイ・エックハルト。エレピはエジプト出身のジャズピアニスト、オザム・エゼルディン。
An Elliptical Galaxy オープナー同様OHMバックにヒレッジのソロ、ターナーのサックスをフューチャー。曲調はメロトロンの鳴り響くテーマを挟みながらアドリブパートが展開するややメロディアスなもの。
A Beautiful Vision In Science Forgotten ビリー・コブハムのドラム、エックハルトのベースをバックにヒレッジのギター。ミドルテンポのジャム。本編はここままで。以下は同時発売のアナログLP盤には未収録のCDボーナストラック。
We Came In Peace OHMの3人とメロトロンをバックにヒレッジのギター、スマイスのボイスが活躍するゴング調サイケ。メロトロンを始めとるすキーボードをプレイしているのはNEW NEKTARのクラウス・へナッシュ。全くどこでどう繋がってるのかの人選ですね。12分もの長尺でタナーはサックス。
Interstellar Clouds OHMにへナッシュ、エングラー、ターナーの6人編成。テーマを繰り返し、オルガンソロ、サックスソロ、ギターソロと3人のプレイが堪能できます。
Spiritual Machines Chapter 2 本編の同題曲の2でテーマは同じですが、リズム隊が異なっていてこちらはコブハムとエックハルト。エレピはエゼルディン。ヴァインツィエリのギターが大幅にフューチャー、ターナーはフルート。
Random Acts (Revisited) 2012年の同パープル・ピラミッドの企画アルバムTHE FUSION SYNDICATEに収録されたRandom Acts Of Scienceのリミックス。ビリー・シャーウッドがギターとドラム。リック・ウエイクマンのピアノ、ターナーのサックス、ジェリー・グッドマンのバイオリンソロが展開。

クレオパトラのミュージシャン人脈を活用した豪華ゲストアルバムという側面が強いですが、内容的にもあの人がここに、的な楽しさがあり、内容もなかなか良い作品。


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2020/04/05 update


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