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1998.10.30. Upload.

"ASTOUNDING SOUND, AMAZING MUSIC"
1976

astounding sound, amazing music

CD:VIRGIN/CDSCD4004

1.Reefer Madness / 2.Steppenwolf / 3.City Of Lagoons
4.The Auberglne That Ate Rangoon / 5.Kerb Crawler
6.Kadu Flyer / 7.Chronoglide Skyway

Line-Up



カリスマレ〜ベル移籍第1弾。このアルバムから'79年の「P.X.R. 5」までのカリスマレ〜ベルでのアルバムはファンの間でもあまり評判がよくありません。実際ワタシも他の主だったアルバムを揃え終わった後に購入しました。最初に聴くのはやめておいた方が賢明だと思います。

まず、音質の変化に驚かされます。うまく言えませんが、なんか「パサパサ」って感じです。全曲に渡ってリバ〜ブがほとんどかかっていないため、彼ら独特の広がり感が全く感じられません。普通こういう質感の変化はプロデュ〜サ〜が急に変わったりすると起こるんですが、ホ〜クスの場合、それほど長期間同じプロデュ〜サ〜を起用していた訳でもないので、その線は考えられません。ちなみに本作はセルフプロデュ〜ス、ミックスがピンク・フロイドのデイブ・ギルモア、とクレジットされています。意外とギルモア氏の仕業だったりして。「スペイシ〜なロックバンドはウチだけで充分じゃ!」とか・・・(ないない)。

マルチトラックレコ〜ダ〜のトラック数が増えたのかも知れません。各楽器音の分離が非常にいいんですね。ひょっとして各楽器バラバラに、オ〜バ〜ダビングで重ねて行ったのかな。レコ〜ディングテクノロジ〜の向上が嬉しくてそういうコトをやってみたくなる気持ちはわからなくはないんですが、基本的にホ〜クスみたいなバンドって、「せ〜の!」で一発録りした方がいいと思うんですけど。トラック数は別としても。

そして一番の変化は、「レミ〜様がいない!」・・・ではなくて(それもある程度大きいんですが)、リ〜ドヴォ〜カリストの変更です。ヴォ〜カルをとっているのは'71〜'72年頃からホ〜クスに出入りするようになった、故ロバ〜ト・カルヴァ〜ト。「オマエがガンだ!」と言う気はないのですが、この人の声って、ブロック様やニック様、レミ〜様と比べると、「抜けて」来ないんですよ。シアトリカルな唄い方は得意みたいなんですが。リバ〜ブを極力廃したデッドな音作りにしたのも、この声質のためかも知れませんね。確かにリバ〜ブビンビンのスペイシ〜なアレンジの中では、ヴォ〜カルが埋もれてしまうかもしれません。

しかしなんでまたヴォ〜カル止めちゃったんでしょうかブロック様。ひょっとしてギタ〜に専念したかった?の割にゃあまり上手くなっていませんが(あ。ゴメンナサイ・・・)

曲調も、なんか軽目のアメリカンロックっぽかったり腐れフュ〜ジョンみたいだったり、いまいちパッとしません。ヴォ〜カル曲にはカルヴァ〜トが絡んでいるんで、「やっぱオマエがガンか」とも思えるんですが、この人って「Silver Machine」とか「Born To Go」とか、過去に確かな実績(?)があるので、そうとも言い切れません。ホ〜クスの中では比較的ポップ寄りの人なんで、リ〜ドヴォ〜カリスト就任と共に突っ走ってしまったのかもしれませんね。最悪な方に。ま、故人を悪くは言うまい(でも言いたい)。

このアルバムのみベ〜シストがあの「ピンク・フェアリ〜ズ」のポ〜ル・ルドルフです。4.「The Auberglne That Ate Rangoon」はこの人の作。「腐れファンク」って感じですけども。ま、次作「Quark; Strangeness And Charm」にいいシゴト残してってくれたんで大目に見ます(←何様だオマエ)。

このアルバムを最後にニック様は脱退、前作「Warrior On The Edge Of Time」から参加したドラムのアラン・パウエルも脱退します。パウエルは元々サイモン・キングが怪我(フットボ〜ル(!)中に肋骨を折ったらしいです。・・・なんかホ〜クスのメンバ〜とスポ〜ツって似合いませんけど・・・)をしたため代理で参加して、そのまま居続けていただけらしいですね(参考文献 2.)。そしてバンドは絶不調を引きずりながら翌'77年、次作「Quark; Strangeness And Charm」をリリ〜スします。



1999.08.28.
石川 @Thunder Rider II 様より GREFFIN 盤のレビュゥを頂きましたので掲載致します。ハッキリ言ってあまり乗り気ではないワタシのレビュゥよりも読み応えがあります。ボ〜ナストラック情報もあります。こちらをどうぞ。


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