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1998.11.12. Upload.

"SPACE BANDITS"
1990

space bandits

CD:テイチク/TECP 25662

1.Images / 2.Black Elk Speaks
3.Wings / 4.Out Of The Shadows
5.Realms / 6.Ship Of Dreams
7.T.V. Suicide

Line-Up



写真白黒でスミマセン。このアルバム、持ってはいるのですが、スリ〜ブを失くしてしまったんですよ。仕方ないので
参考文献 1.の写真を転載しました。

1999.05.25.追加
HAWKWIND DAZE 管理人 様より、総天然色の画像を頂きましたので差し替えました。


このアルバムまで順番に読んで来てくださった方には申し訳ないのですが、実はこのアルバムの日本盤の斎藤千尋氏の解説に、アナログ時代のホ〜クスの実に詳しいディスクレビュ〜が載っています。こんなペ〜ジを見て、高い 課金を払っている位なら、いっそこの日本盤 CD を購入することをお勧めします。ワタシゃ今でこそ見てきて様なコトを書いていますが、ほとんどのアルバムは追体験です。その点斎藤氏の場合、リアルタイムで聴いておられる様なので、デ〜タの信憑性がまるっきし違います。実はこの CD のスリ〜ブを失くしたのも、その解説をしょっちゅう読んでいたためです。

ドラムにリチャ〜ド・チャドウィックが加入。チャドウィックは以降今日に至るまで、ホ〜クスのドラマ〜を勤めています。早いもので、もうじき 10 年選手ですね。ホ〜クス史上初めての女性のメインヴォ〜カリスト、ブリジット・ウィシャ〜トも初登場。このお方は本作と 2 枚のライブ盤に参加した後に脱退します。そしてなんと、ホ〜クス黄金期のメンバ〜だったサイモン・ハウス様がヴァイオリンで復活しました。本作のみで出ていってしまいますが。ただ単にヒマで、ちょっとだけカネに困ってたとか?(勝手な憶測です)。

1.「Images」 はいきなりディスト〜ション・ギタ〜とデジタル臭いシンセの宇宙音が鳴り響き、テンポのよいハ〜ドな曲が滑り出します。ヴォ〜カルはウィシャ〜ト。どことなくカルヴァ〜トに似たハスキ〜ヴォイスですね。この人。中間のブレイクの後、お約束 (?) のスペイシ〜な SE をバックに語りなども聴かせてくれます。心なしかこのスペイシ〜コ〜ナ〜 (?) 、前作辺りよりも長くなってる様にも思えます。マトモなギタリストがいなくなった (ブロック様ゴメン!) 分は SE でカバ〜ってトコですか。で、再び曲に戻る所、何度聴いてもカッコいいです。気合入ります。続くハウス様のワウをかけた超速弾きヴァイオリンソロも勢いがあってよろしい。エンディングもビシッと決まり、新メンバ〜でまずは順調な出発、って感じですね。

小鳥のさえずりに導かれて始まるデイヴィの 3.「Wings」 は、奇妙な浮遊感漂う曲。ヴォ〜カルもデイヴィがとっているのですが、感情を極力押さえた無表情な唄い方がイイ感じです。ある意味でコレも 「諸行無常」 かも。うろ覚えなんですが、解説によると 「小鳥たちが空を飛ぶことはもう2度とないだろう・・・」 とか唄ってるそうです。諸行無常だわな、そりゃ。この曲、すごく好きなんですが、ちょっと短いのが残念・・・と思ったら実は 5 分もやってるんですね。初めて気が付いた。

4.「Out Of The Shadows」 はバイク (?) の SE で始まる再びハ〜ドな曲。間奏部のブロック様の伸びのあるギタ〜のフレ〜ズがカッコいいですね。ヴォ〜カルもふてぶてしくて○。ハウス様のヴァイオリンもうっすらとしか聞こえませんが、微妙に緊張感を高めてくれて貢献度大。終盤近くに拍手と歓声が入りますけどひょっとしてライブ?録音状態がライブにしちゃよすぎるので、拍手と歓声は SE かもしれません。

そして 5.「Realms」 に突入するのですが、これが前作までのホ〜クスとしては異色作。奈落の底まで落ちていくかの様なキ〜ボ〜ドの持続音が 3 分半位続き、ドラムもギタ〜もヴォ〜カルもナシ。昔のクラウス・シュルツ先生の作品みたいですね。というか昔のジャ〜マンロック的です。この曲、デイヴィの作曲となっています。ふ〜ん、こんなコトもできるんだ、デイヴィって。いい人材雇いましたね、ブロック様。6.「Ship Of Dreams」 は単調なリズムとリフ、時に脅迫的、時に無表情なブロック様のヴォ〜カルに電子音とハウス様のヴァイオリンがが絡み付く曲。これも聴き様によっちゃジャ〜マンか? 7.「T.V. Suicide」 はこの時期恒例のベインブリッジのエレクトロニックな曲。ガラスが割れる様な音と共に移行する終盤はやはりジャ〜マン・エレクトロニクス系を彷彿とさせる雰囲気で終わります。今後この路線で行くんですか? ホ〜クス様。

バンドは翌 '91 年、このラインアップでのライブ盤 「Palace Springs」 を次作としてリリ〜スします。ハウス様はメンバ〜ではなく、「Guest Violin」 とクレジットされていますが。


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