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1998.11.10. Upload.

"THE XENON CODEX"
1988

the xenon codex

CD:テイチク/TECP 25663

1.The War I Survived / 2.Wastelands Of Sleep
3.Neon Skyline / 4.Lost Chronicles〜Tides
5.Heads / 6.Mutation Zone
7.E.M.C. / 8.Sword Of The East
9.Good Evening

Line-Up



GWRレ〜ベル移籍第2弾。スタジオアルバムとしては'85年の「The Chronicle Of The Black Sword」以来ですね。10年近くホ〜クスでギタ〜/ヴォ〜カルを勤めてきたラントンは、本作を最後にホ〜クスを脱退(2度目)します。ついでに(?)ドラムのダニ〜・トンプソンも本作を最後に脱退。'88年からのU.K.ツア〜を終え、'89年に北米ツア〜を敢行、その最初の公演、カナダはトロントのステ〜ジでは、もう2人はいなかったそうです。

ちなみに'89年はその北米ツア〜のため、ホ〜クスとしては唯一(!)アルバムリリ〜スの無かった年になりました。そういえばデビュ〜以来、毎年何らかのアルバムを出し続けていたのですね、ホ〜クスって。ま、中には失敗作やライブ盤、コンピレ〜ション盤もありますけど。それにしたって並みや大抵の事ではありませんね。

脱退の前兆か、ラントンの曲はたった1曲、しかも4.「Lost Chronicles〜Tides」の後半部、インストです。特に達者なギタ〜を聴かせてくれるワケでもありません。やる気なくしてたのかな、既に。その代わりといっては何ですが、アラン・デイヴィが頭角をあらわしてきました。3.「Neon Skyline」と8.「Sword Of The East」はデイヴィ単独のクレジットで、ヴォ〜カルもとっています。見かけによらず、透明な声をしていますね、この人。あと、ワタシゃこの頃のホ〜クスのライブビデオ、「Live Legend」っての(国内正規版!)を持ってるんですが、デイヴィの唄い方って、レミ〜様@モ〜タ〜ヘッドに似てますね〜。天を睨んで、マイクはほとんど真下に向けて唄ってます。その他の歴代のホ〜クスのベ〜シストがどうだったかは知りませんが、正しい伝統(?)を受け継いでますね。デイヴィさんの場合。

そのデイヴィの3.「Neon Skyline」ですが、中間部の展開が美しいですね。ホントにヒトは見かけによらないというか・・・あ。何度も何度も失礼ですね、スミマセン・・・。8.「Sword Of The East」も諸行無常で○。

曲調は、ラントンがやる気を無くしたためか(?)、ハ〜ドロック色が若干後退しており、その代わりスペイシ〜感が 増しているように聞こえます。ラントンの曲って手は込んでるんですが、その分宇宙音やノイズが付け入る隙が無いんですね。ラントンの曲が無くなり、単純なリフに宇宙音が絡むような曲が増えてきたのがスペイシ〜感増大の原因の様に思えます。いい傾向ですね、コレはホ〜クスにとっては。あ。ラントンを悪く言っているワケではアリマセン。10年近くもご苦労様でした。前述の3.「Neon Skyline」の中間部では、泣きのギタ〜ソロの名演を聴かせてくれます。このヒトも「発つ鳥跡を濁さず」でした。

6.「Mutation Zone」と7.「E.M.C.」はベインブリッジ絡みのエレクトロニクス路線の曲。アルバムにこのテのベインブリッジの曲を数曲入れるのも、すっかり定着した感があります。英語が解らないと少々ツラい、というハナシもありますが・・・9.「Good Evening」はホ〜クウインド名義でクレジットされた、ちょっと冗談っぽい曲。「コンバンワ!母ちゃんはいつもオレに言う。『仕事を見つけなさい』。父ちゃんはいつもオレに言う。『仕事を見つけなさい』。・・・単にオレが一緒にいるからさ、アンタらと、アンタらと、アンタらと、・・・」とかって唄ってるみたいです。あ。中学生レベルの和訳でスミマセン。

バンドはその後ドラムにリチャ〜ド・チャドウィック、ホ〜クス史上初の女性ヴォ〜カリストであるブリジット・ウィシャ〜トを迎え、さらにほぼ10年振りにあのサイモン・ハウスまでが舞い戻り、'90年に次作「Space Bandits」をリリ〜スします。


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