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ELRIC THE ENCHANTER
「呪術師エルリック」

彼の歌った歌は
童ですら知る上辺にすぎない
正に噂どおり彼は
真珠に砂をかけるように歌うことができた

魔術師や優れた戦士などと
呼ぶものもあるが
彼は魂の盗人
《混沌》の神に仕えていた

彼の力は次第に失われてゆき
時間は限られていた
彼は決断することを恐れていた
夢がかなわなくなる日も近かった

《ルビーの玉座》で足を伸ばし
両手で支えた頭蓋
《竜の王》エルリックは
遠き異郷の探索に思いを馳せていた

《黒の剣》は傍らにあり
鞘中の冷遇に不満を漏らし
極上の魂を啜る
その機会を待っていた

彼は自分の佩びようとするその剣が
値も付けようのないほどの価値ある彼の帝国を
「愚者の黄金」に変えてしまうことを知らなかった
事実、彼に傍づく裏切り者、
その剣の暗黒面は、既に手遅れとなるまで
顕現せぬであろう

ルビーの玉座から眺めているだけでは
彼に根付いた脱出願望、探索へと出奔したいという願望による
気の休まらぬ生活が続くばかりである
そして彼は、己の魔力を試すことにした

意識を保つために持ち出した麻薬は効果を失い
剣とそれのもたらす力に頼らざるを得なくなり
彼は自身の夢が潰える前に、ある決心をした

作詞:Alan Davey/Dave Brock
翻訳:nekoteitoku

Hawkwind / THE CHRONICLE OF THE BLACK SWORD
1985年、マイケル・ムアコックのエルリックを主人公とする黒の剣年代記のコンセプトアルバム『THE CHRONICLE OF THE BLACK SWORD』収録曲。主人公のエルリックについての曲。一般的なヒーローとは程遠い数奇な運命に翻弄されるエルリックを表現しています。前半のメジャーコード進行がとても明るくドライブするのに対して中盤からストイックに攻め立てる演奏に変わる対比が面白いですね。

この曲が収録されたアルバム『THE CHRONICLE OF THE BLACK SWORD』のレビュー
2009年のAtomhengeリマスター盤のレビュー

ホークウインド日本語訳集目次

2025/06/04 update


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