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HAWKWIND | CANTERBURY FAYRE 2001

HAWK RECORDS - HAWKVP22CD (2002)

2001年にケント州のカンタベリーにほど近いハーン・ヒルで開催されたカンタベリー・フェア2001出演時のライブレコーディング。ヒュー・ロイド・ラントン(G/Vo)が復帰し、サイモン・ハウス(Vn)とツインリードというのがポイント。このメンツでのスタジオレコーディングはされなかったので貴重。

HAWKWIND / CANTERBURY FAYRE 2001
CD2枚組。ジュエル・ケース、ブックレット。
HAWKWIND / CANTERBURY FAYRE 2001

DISC 1
  1. 5th Second Of Forever
  2. Levitation
  3. Spiral Galaxy
  4. Solitary Mind Games
  5. Angels Of Death
  6. Spirit Of The Age
  7. Magnu
  8. Dust Of Time
  9. Motorway City
  10. Hurry On Sundown
  11. Assassins Of Allah
DISC 2
  1. Silver Machine
  2. Arthur's Poem
  3. Assult And Battery
  4. Void Of Golden Lighr
  5. Ejection

バンドの動向

2002年のホークス、上期は主だった動きはありませんでしたが、EMIからのコンピレーション盤『MASTER OF ROCK』のリリースやRECORD COLLECTOR誌での特集記事掲載など話題には事欠きませんでした。5月にはVOICEPRINTより正式ライブアルバム 『LIVE1990』のリリース、そして7月にはひとつのギグとプライベート・フェスティバルHAWKFEST の実施が行われました。HAWKFESTは3日間に渡るキャンプサイトの設置、周辺バンドを呼んだステージなど盛りだくさんの企画でした。
10月にはMOTORHEADと共同で1ステージを行い、ここでアーサー・ブラウンをゲストとして再度招きました。
12月は秋のミニツアーとして、国内10箇所を回り健在ぶりを披露しました。メンバーは昨年からの布陣で、デイヴ・ブロック、ヒュー・ロイド・ラントン、サイモン・ハウス、アラン・デイヴィ、リチャード・チャドウィック。秋のツアーではティム・ブレイク、またもやA.ブラウンも参加。
なお12月にはブロックとレミーがBBCの朝の番組に出演、同日夜はホークス特集が組まれるなど、本国での人気もまずまずのようでした。そして年末にこのアルバムがリリースされました。

本作について

このアルバム、当初はバンドのオフィシャル・サイトMISSION CONTROLでのパスポート所有者特典として販売される予定でしたが、VOICEPRINTより通常リリースになりました。内容はタイトル通り2001年8月にカンタベリーにて行われたフェスティバルでの収録。このフェスティバルにはCARAVANなどが参加、MCにアーサー・ブラウンが招かれ、このサイケ界の重鎮がついにホークスに客演することになりました。A.ブラウンは、以前カルバートのソロ『CAPTAIN LOCKEED AND THE STARFIGHTERS』(1974)に参加したことがありました。

ホークスはブロック、ハウス、ラントン、デイヴィ、チャドウィック、クニブトンの6名編成。しかし『YULE RITUAL』に続いてまたもやクレジットミスがあり、ラントンの名前がありません。オフィシャル・リリースなのに、この有様は本当困ったものです。
さてラントンの復帰により、ギター、バイオリンの2人のリード奏者の共演となったライブとして非常にパワフルで迫力のあるものとなりました。またクニブトンは準レギュラーメンバーですが、ここでもEMSを中心に電子音全開、ミキシングでもかなり大きめに録音されています。
全体に音の傾向はライブ感を重視したようなラフな雰囲気で仕上がっています。ラントンが復帰した時点でのステージのためか、選曲もラントンをフューチャーするような構成。彼のプレイが以前よりも抑揚を踏まえたものに変化。持ち曲の「Solitary Mind Games」なんかは昔は弾きまくりでしたが、ここではハウスのソロもかなりフューチャーされています。

5th Second Of Forever 『宇宙遊泳』(1980)のラントン作。
Levitation この頃の定番ナンバー。ギター、バイオリン、電子音入り乱れてのノリノリの演奏は素晴らしい。
Spiral Galaxy ハウスの書いた『絶体絶命』(1975)のインスト。原曲はシンセのリードでしたが、ここではバイオリンでスリリングな演奏を展開しています。
Solitary Mind Games 『チューズ・ユア・マスクス』(1982)のラントン曲。ボーカルも本人。前述したように間奏ではハウスのバイオリン・ソロ。それに続いてのラントンのギターソロが入ります。
Angels Of Death ライブ定番曲、ブロック作。ここでのラントンは全開。負けじとハウスのバイオリンもブレイク場面で全開。
Spirit Of The Age カルバート/ブロック作。お馴染みのシンセシーケンス、流麗なコード進行、大空に舞い上がるような壮大な演奏。
Magnu〜Dust Of Time 『絶対絶命』のブロック作ハードナンバー。途中から『宇宙遊泳』のエンディングナンバーに展開。
Motorway City 同じく『宇宙遊泳』の定番曲。ここでもギターとバイオリンのツインリードの演奏がいい感じです。
Hurry On Sundown オールドナンバーですが、すっかりライブ定番曲として定着。
Assassins Of Alah デイヴィがボーカル。原曲はハウスのバイオリンが活躍してましたが、ここでもバリバリに弾いています。中間部は「Space Is Their (Palestine)』(アルバム『イット・イズ・ザ・ビジネス・オブ・ザ・フューチャー・トゥ・ビー・デンジャラス』(1993)に収録)の反復パートになって引き伸ばされています。
Silver Machine A.ブラウンのリードボーカル。これがホークウィンドとの初共演となり、その後、たびたびゲスト参加することになります。演奏はギターバイオリンが渾然一体となった押せ押せです。
ここからアンコールパート。
Arthur's Poem A.ブラウンの朗読というかMC。すぐみんな戻って来るよなどと言ってます。
Assault And Battery 『絶体絶命』のオープニング曲。ブロックとデイヴィのボーカル。ボーカルラインに若干変更を加えています。
Void Of Golden Light 前曲とセットのこの曲。つなぎはギターとバイオリン。Golden Voidの変題。余韻を引いていく終盤のインストパートはここだけの進行をします。ラントンとハウスの共演ってリッチですよね。
Ejection アンコールの最後はこのカルバート曲。ボーカルはデイヴィ。中間に長めのブレイクがあり、Aメロに戻って終了。
このメンバーならではの演奏で楽しめるアルバムだと思います。
それにしても、このジャケ、ブロックがここまでアップになったホークス作品は珍しいですね。ホークスは自分のバンドということを強調しているような印象がありますね。ニック・ターナーとの確執が背景にあることを意識しているような。

2002年はニック・ターナーとの確執については溝が深まるばかりで、商標名の使用についてブロックが提訴、結局ブロック側に商標はあるということで決着しているようです。ターナーは初期メンバーのミック・スラットリー、デイヴ・アンダーソン、テリー・オリス、トーマス・クランブルらと活動を行っているバンドの名称をSPACE RITUALとしました。


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2025/11/25 update


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