Compact Disc
ATOMHENGE - ATOMCD 21034 (2012)
Disc One The Original Album
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Disc Two California Brainstorm
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89年のUSツアーの模様を中心に編纂され91年にGWRからリリースされたPALACE SPRINGSのATOMHENGEリマスター。オリジナルアルバムに未発表ボーナストラックを2曲追加。さらにもう1枚のディスクは、90年USオークランドでのギグを収めて94年にリリースされたCALIFORNIA BRAINSTORMを収録。89〜90年のステージを俯瞰する内容。しかしながら、アトムヘンジ国内盤としてはリリースされませんでした。
ブライアン・タウンのライナーで初めて知ったのですが、Disc1の1.Back In The Box - 2.Treadmillは実はスタジオテイクとのこと。メンバーはブロック、ベインブリッジ、デイヴィ、ハウス、チャドウィック、ウィシャートの6人。3Lives Of Great Menから7Acid Testまでが89年10月10日ロスのPalace Theatreでの収録とクレジットされています。この会場名Palaceをタイトルに付けたと思われます。このUSツアーにハウスは不参加のため彼を除く5人による演奏。Time We LeftとXENON CODEXのHeadsをつないで演奏しています。ベイッブリッジの独演曲Acid Testの終盤部分に次のDamnation Alleyのイントロがフェードインしてきますが、その中間部、レゲエ風リズムになります。この頃からレゲエ風アレンジを取り入れ始めたことが伺えます。
ボーナストラックは2トラックですが、何気に興味深いもの。The Damage Of LifeはブロックのソロプロジェクトAGENTS OF CHAOS名義で88年にコンピレーションアルバムTRAVELLER'S AID TRUSTが初出、その後CHURCH OF HAWKWIND GRIFFIN盤などに収録されてきた曲。今回のATOMHENGEでの収録トラックはもっとも長い7分のフルレンスバージョンと思われます。ブロック特有のカッコいい曲。本作に収録されたのは、おそらく本編収録時期に制作されたものかと思います。
続くTreadmill/Time We Leftですが、これもスタジオ録音で本編収録トラックより前のバージョンとのこと。シンセベースにベースギター、エレキが順にかぶさって開始するイントロ。Time We Leftは終盤そのリフが何回か繰り返されてフェードアウトしてしまいます。なおこのテイクにはハウスは参加していないため間奏はリード楽器がない演奏が続きます。
ボーナスディスクのCAKIFORNIA BRAINSTORMは94年のCYLOPS盤の内容のまま。なおファーストリリースは92年米のILOKI RECORDSのCD。90年12月16日オークランドで収録されその後リリースされたもの。メンバーはブロック、ベインブリッジ、デイヴィ、チャドウィック、ウィシャート。曲順は実際のセトリとほぼ一緒ですが、オープニング曲が収録されてなかったり、アンコールのはずのReefer MadnessがImagesと入れ替えられていたりと変な編集がされています。ウィシャートの歌うReefer Madnessはアレンジが新しく興味深いテイク。Imagesはインターバルのところでフェードアウトしてしまうのは、従来と同じで残念。
・オリジナルLP盤のレビュー
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・94年のCYCLOPSからリリースされたCALIFORNIA BRAINSTORMボックスセットのレビュー
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2017/12/13 update