TRAVELLERS AID TRUST
FLICKNIFE SHARP 2045 (1988)
見開きジャケ、ブックレット付き。
内ジャケは、参加バンドの写真(上)。右は付属のブックレット。モノクロでTATの主旨説明、支援段らい連絡先、またフリー・フェスティバルの歴史や背景などが細かく解説してあります。ホークス含めたアルバム参加アーティストについては一切言及されていません。
Side A
HAWKWIND
Brainstorm Stonehenge 88
Blue Dreamer
AGENTS OF CHAOS
Damage Of Life
OZRIC TENTACLES
Even The Air Is Dreaming
To Do With Circles
Side B
RHYTHMITIES
I & I
Guiding Star
TUBILAH DOGS
Safe Zone
Making Love On The Telephone


Side C
CULTURE SHOCK
Messed Up
Civilisation
HIPPY SLAGS
Cats Mother
ISRAEL MOVEMENT
I Know Jah Will Guide
Try Hard

Side D
SCREECH ROCK
Gateway Take-Away
Baby, You're A Scrab
RADIO MONGOLIA
Johnnny Briggs
2000 D.S.
Calling All Crows
NIK TURNER
Washing (Silver) Machine
ホークスは5、7月にフリー・フェスティバルの出演を若干こなしますが、この年の8月14日、悲しい知らせが舞い降ります。カルバートが心臓病で急死。この追悼コンサートが翌年計画されます。その後ドラマーのトンプソンがバンドを抜け10月にはリチャード・チャドウィックが後釜で参加。またラントンのバンド、THE LLOYD LNGTON GROUP も積極的なツアーを行っています。ホークスは11、12月も全英を周るツアーを行い相変わらずツアーづいている中、FLICKNIFE よりリリースされた企画モノ。
録音は88年という表記しかありません。プロダクションとしてデイヴの名前がクレジットされています。ブックレットにはフリー・フェスティバルの歴史や現代のジプシーと呼ばれる車を住居として放浪を続ける若者達の支援について説明しています。このアルバムのタイトルはそこから取られています。アルバムの売上がそうした支援に寄付されたどうかは不明ですが、主旨としてその活動を世に広めようということでしょう。収められた各アーティストの演奏は主にフリー・フェスティバルでの演奏が中心です。ホークス関連はA面の2曲と AGENTS OF CHAOS、D面最後のニックのテイク。ストーンヘンジ88というクレジットになっていますが、この年ホークスはストーンヘンジには出演していませんので、単にタイトル的につけたものでしょう。したがって収録日は不明です。続いて演奏される Blue Dreamer は CHOOSE YOUR MAQUES の Dream Worker で、アルバムのSEがそのまま使われ始まるかなといったところでフェード・アウト。1曲としてクレジットするほどでもない短さ。Damage Of Life は AGENTS OF CHAOS 名義なので、事実上ブロックのソロ。スタジオ収録で当時 AGENTS OF CHAOS のアルバムには未収録ナンバーでしたが、のちにこのトラックに若干手を加えたトラックがホークスの CHURCH OF HAWKWIND の CD(GRIFFIN盤、DOJO盤)に収録されます。ニックのテイクはライブで観客の手拍子に合わせてサックスの即興とシルバー・マシンを歌います。なおこのアルバムはCDでも同時発売されました。さらに再発CDもリリースされています。が、すべて廃盤、ここのみでしか聴けないテイクなので今後の再収録が待たれます。のちにホークスに参加することになるブリジット・ウィシャートが在籍していたインディ・バンド HIPPY SLAGS の曲がC面に収録されています。