AMTHOLOGY VOL.1
SAMURAI SAMR 038 (1985)
シングル・ジャケ、インナー無し。例によってトホホなジャケは、この頃 FLICKNIFE でホークスのジャケを担当していたジョン・クルハートによるもの。
Side 1
High Rise
British Tribal Music
Spirit Of The Age
Urban Guerilla
Side 2
Masters Of The Universe
World Of Tires
Whose Gonna Win The War
Ghost Dance
バンドが所有している過去のライブ、スタジオの未発表テイクをまとめてリリースしようという企画が SAMURAI レーベルの提案により実施されました。全ボリュームはLP3枚分あり、はじめは各1枚ずつリリース、その後3枚組のセット(全てピクチャー盤仕様)としてもリリースされました。さらにその3枚のピクチャー盤もバラ売りされました。のちにこの3枚は、RECEIVER に権利が売られ、そこではACID DAZE というタイトルで再リリースされます。さらに収録されている各曲もまたバラ売りされ、その後の様々なコンピレーション盤に収録されていきます。何故このような事態になってしまったかというと、SAMURAI の社長ジム・ホワイトが自身の利益のためバンドに承認をもらわずに勝手に売りまくったことが原因。ブロック曰く「この3枚組は66000セット販売されたようだが、ロイヤリティは一切はもらっていない。さらに彼(ジム)は、これの権利をいくつもの会社に売った。何も聞かされていなかった我々は、すぐさま彼を訴えた。収録曲はバラ売りされ何枚ものレコードに収録されたが、これについても誰も我々にロイヤリティを払わない。」とのことです。アンダーソンといい、ジム・ホワイトといい、ヒドイ連中ばかりです。しかしブロックさんも、もう少し事が進む前に手を打てなかったのでしょうか。

さて収録曲ですが、ファンにとっては大変興味深いテイクが目白押しです。High Rise(WEIRD 103)、Masters Of The Universe(シングル Motorway City)の2曲以外は全て初出テイクです。British Tribal Music は79年の HAWKLORDS 時代にスタジオ録音されたもの。Spirit Of The Age と Urban Guerilla は79年復活ツアーでレコーディング。World of Tires は80年ベイカー&ヘイル組在籍時のライブ。Whose Gonna は81年グラストンバリーのテイク、Ghost Dance は82年ニックをフィーチャーしたテイク。ということで発売時は貴重なテイクが多く喜んだのですが、今となってはこの収録曲はアチコチのCDに登場してきますので、有り難味がなくなってしまいました。続く VOLUME 2、3 は WEIRD TAPES から持ってきたテイクが多くなります。