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2001.03.31. Upload.

"WEIRD TAPES 7
Dave Brock, The Demos"

2000

weird tapes 7

CD:HAWKWIND RECORDS - VOICEPRINT/HAWKVP14CD

1.Streets Of Fear / 2.First Landing To Medusa
3.Touchdown / 4.Winter Of Discontent
5.Choose Your Masques / 6.Looking In The Future
7.Space Travellers / 8.Circles
8.Speed Of Light (Transdimension Man)
9.Bombed Out



2000 年、Voiceprint からリリ〜スされたアルバム。'80 年〜 '83 年に通信販売オンリ〜でリリ〜スされたカセットテ〜プ音源 「WEIRD TAPES」 シリ〜ズ の CD 化です。オリジナルのカセットテ〜プは当時全 8 本リリ〜スされており、本アルバムはその No. 7 を CD 化したものです。

内容はサブタイトル通りブロック様のデモ録音集。"All Instlements and Vocals : Dave Brock" というクレジットがありますので多分ブロック様が独りでシコシコと宅録した音源でしょう。"All Instlements" とはいえサスガにドラムまではプレイしておらず、ドラムパ〜トは全編リズムボックス (ドラムマシ〜ン、なんて高級なモンじゃありませんな、コレは) を使っていますが。収録曲の中には後にホ〜クスのアルバムに収録された曲のデモも含まれています。

尚、上記した本 CD のインデックスはカセット時代と同じ曲順で表記されているのですが、実際に聴いてみると凄まじい編集 (?) 及びインデックスエラ〜のオンパレ〜ドです。詳細は HAWKWIND DAZE 管理人 様 が実際にオリジナルのカセットと聴き比べて 自らのサイトに UP なさっていますので そちら をご参照頂きたいのですが、実際に本 CD に収録されているインデックスは下記の通りとのことです。

1.Choose Your Masques
2.Looking in the Future
3.Looking in the Future
4.Space Travellers
5. - 6.Circles
7.Speed of Light (Transdimension Man)
8.Bombed Out
9.Streets of Fear
10.First Landing on Medusa - Touchdown
11.Winter of Discontent

いや〜スゴ過ぎますねコレは。曲順入れ替え、一部リピ〜ト (?) 、一部インデックス分割・・・いくらインデックスエラ〜常習犯 (?) のホ〜クスとはいえココまでやるか? 最初カセットの A 面と B 面間違えて収録したのかと思いましたがそうでもないみたいですし、一体ナニ考えてたんでしょうか。一応本レビュゥはこの曲順に従わさせて頂きますケド。



1.Choose Your Masques

というワケで、いきなりの編集 (?) でカセット時代の A 面 5 曲目からスタ〜ト。この曲は後にアルバム 「Choose Your Masques」 (1) に収録された曲のデモ録音。デモとはいえアレンジはこの時点でほとんど完成していて、電子音の SE なんかも共通点が多いです。上述の様にドラムパ〜トは当時のセコいリズムボックスなんですが、マ〜ティン・グリフィンが生ドラムを叩いている 「Choose Your Masques」 (1) と印象がほとんど変わりませんね。別にグリフィンがテク無しとか言ってるワケでは無いんですケド。その他こちらだけの特徴として、電子音と通信ヴォイス (好きだな〜、相変わらず) の、ちょっと長めのオ〜プニング付き。尚、カセット時代には "Choose Your Masks" というタイトルだった様です (枝葉末節) 。



2.Looking in the Future

後にアルバム 「Church Of Hawkwind」 (12) に収録された曲のデモ録音。ギタ〜の単音リフやシュワシュワとモジュレ〜ションがかかっているキ〜ボ〜ドなどのアレンジは既に完成されていますね。ただ、「Church Of Hawkwind」 (12) のエンディング近くのアンビエントな (?) パ〜トはまだありません。あとはラントンのギタ〜が無い分電子音がにぎやか、って感じですか。



3.Looking in the Future

ナゾの編集あるいはインデックスエラ〜 (両方か?) 。2.「Looking in the Future」 がフェ〜ドアウトしたかと思うとインデックスが 3 曲目に切り替わり、ナゼか同じ曲が再びフェ〜ドインしてきます。で、そのまんま丸々一曲繰り返して収録。カセット時代はこんなコトにはなっていなかったとのこと。また、2.「Looking in the Future」 とはステレオ定位が L/R 逆で、カセット時代と同じなのはこの 3 曲目とのことです。あと、フェ〜ドインのタイミングが 2.「Looking in the Future」 とは微妙に違い、エンディングもこちらはフェ〜ドアウトではなく最後 (?) まで収録されてブチ切れていますね。しかし一体ナニ考えて編集したんでしょうかコレ。L/R 逆なのに気が付いて収録し直しのつもりが消し忘れ、ってトコですか?



4.Space Travellers

凄まじい電子音とノイズの洪水が延々と続き、これまた凄まじい電子変調されたブロック様の (だろうな、コレ) ナレ〜ションが入る曲。今のところココだけテイクで、他に流用されてもいません・・・っつうか流用しようが無いか、コリャ。延々と 5 分以上も電子音垂れ流してますが不思議と飽きさせませんね。まぁ聴くヒトにもよるんでしょうケド。とにかく EMS 大爆発の一曲。尚、後半はカセット時代よりもかなり長く収録されているとのことです。



5. - 6.Circles

インデックス 5 曲目の部分はアルバム 「Sonic Attack」 (8) に収録された 「Disintegration」 のデモ録音、6 曲目の部分はアルバム 「Levitation」 (8) に収録された 「The Fifth Second of Forever」 の発展形 (?) で、カセット時代はこの 2 曲合わせて 「Circles」 というタイトルだったとのことです。そういえば 「Stonehenge This Is Hawkwind Do Not Panic」 (3) に 「Circles」 というタイトルで 「The Fifth Second of Forever」 が収録されていましたが、そういうワケだったんですか。疑問氷解。「Disintegration」 の部分は 「Sonic Attack」 (8) のバ〜ジョンとほぼ同じ・・・というかヒネり様も無いんですが、「The Fifth Second of Forever」 の方はかなりのデフォルメがされており、言われなきゃ気が付かない程ですね。こちらはザクザクしたブロック様のヘヴィ級カッティングがヒジョ〜にカッコいいです。ディレイと盛大にレゾらせたフランジャ〜をかけたヴォ〜カルも Good 。ワンコ〜ドで延々と引っ張りますがそこはワンコ〜ド作曲の帝王 (?) 、最後までダレることなく聴かせます。エンディングでブロック様のギタ〜がちょろっとロケンロ〜のリフっぽくなるのはご愛敬?



7.Speed of Light (Transdimension Man)

後にアナログ盤のシングル 「Angels Of Death」 の B 面に収録されることになる 「Trans - Dimensional Man」 のデモ録音。本アルバムでのサブタイトルはいくらか違っていますが。シングルバ〜ジョンに比べていくらかテンポがまったりとしており、デモ録音のためかブロック様のギタ〜がメインのアレンジになっています。また、イントロにはディレイ遊びのオマケ (?) 付き。ちなみにシングルバ〜ジョンは EBS から CD 化された 「Sonic Attack」 (11) にボ〜ナス収録されています・・・って最近すっかり見かけなくなりましたケド。尚、本アルバムでのタイトルの 「Speed of Light」 というのはワンコ〜ラス目のしょっぱなの歌詞ですね。



8.Bombed Out

タイトルは違いますが、2 曲目 (そして 3 曲目) の 「Looking in the Future」 のギタ〜インストバ〜ジョン。全編に渡ってブロック様の 「あの」 ギタ〜ソロが堪能できます。相変わらずネタに詰まると単純なフレ〜ズをシツコく繰り返すというお馴染みの手法を駆使しまくってますねってバカにしてるみたいでスミマセン。いや、さすがヴォ〜カリストの弾くギタ〜だけあって、ギタ〜小僧には無理な (ラン○ンのコトだとは言ってません、決して) 唄心あふれるフレ〜ズを聴かせてくれますね。所々ですケド・・・ってフォロ〜になって無いか。尚、カセット時代はこの曲が B 面ラストの曲。



9.Streets Of Fear

てなワケで、カセット時代はこの曲が A 面トップ。後にアルバム 「Sonic Attack」 (9) に収録された曲のデモ録音。中盤のキ〜ボ〜ドアレンジ、エンディング近くのギタ〜リフ等ほとんどこの時点で出来上がっています。余談ですが、アルバム 「Sonic Attack」 では本アルバムの 5.「Circles」 、つまり 「Disintegration」 とほとんどメドレ〜演奏になっていましたね。しかしさっき気が付いたんですが、この曲のメインリフって・・・ 「Magnu」 ( 「Warrior On The Edge Of Time」 (6) 等に収録) 演ってる時に思いついたんだろうな、多分。



10.First Landing on Medusa - Touchdown

カセット時代や本 CD のクレジットでも上記 2 曲は別々なんですが、ほとんどぶっ続けで編集されているためかまたしてもインデックスエラ〜。まとめて 10 曲目となっています。前半の 「First Landing on Medusa」 は実に 17 年後のアルバム 「In Your Area」 (7) にそのタイトルが使用されていますが全くの別モノ。こちらはエレクトロニックなパ〜カッションの連打にちょっと中近東入ってるカンジ (?) のシンセのフレ〜ズが絡み、ブロック様の語りが入る曲。このシンセのフレ〜ズ、「Church Of Hawkwind」 (6) の 「The Church」 にも流用されていますね。一方 3:00 辺りから突然切り替わる後半の 「Touchdown」 はガラリと雰囲気が変わり、テンポの速いリズムに SE やちょっとチャイニ〜ズ入ってるカンジの (ホントか?) シンセのフレ〜ズ、ブロック様のギタ〜ソロ等が絡む曲。インストで、タイトル、曲共に今のところココ以外に流用はされていない様です。



11.Winter of Discontent

シンセのシ〜ケンスによるベ〜スラインに 「P.X.R. 5」 (8) のタイトル曲を思わせるフレ〜ズのギタ〜リフ、お約束の (?) 通信ヴォイスっぽいブロック様の語りが絡む曲。ホ〜クス名義のアルバムには流用されていませんが、HAWKWIND DAZE 管理人 様のサイト によりますとタイトルを 「Now Is Winter of Our Discontent」 と変更されてブロック様の 2nd ソロ、「Earthed To The Ground」 に収録されたとのことです。また、本 CD ではカセット時代より後半が若干カットされているとのこと。



全編に渡って音質がセコかったり演奏がラフだったりミックスがシロ〜ト臭かったりしますが、まぁその辺はデモの宅録ってコトで。そんなコトよりブロック様が自宅スタジオ (?) で楽しみながら宅録している姿が目に浮かぶ様で実に微笑ましいですね。あ、別にホ〜クスでのスタジオ作業がつまらなそうだと言ってるワケではありませんケド。カセット時代と比較して大幅な編集はあるものの、11.「Winter of Discontent」 の後半 (若干) 以外は省略された箇所は無く、むしろ 「Looking in the Future」 が 2 回収録されていたり (嬉しくないか、別に) 、4.「Space Travellers」 の後半がかなり長く収録されていたりと結構おトク (?) な編集なのでは。まぁ別にそのまんま入れといてくれりゃそれでいい、っつ〜ハナシもありますケド。

・・・しかしこういうの聴いてると、つくづく機材じゃ無いんだなぁ、と実感させられますね、ホント。MIDI だのディジタル録音だのといった最新 (でもないか) 技術を駆使して (してないか) 製作された (作ってないか) 近年のホ〜クスのアルバムよりもよっぽど面白く聴け・・・(以下自粛) 。

インナ〜シ〜ト、ピクチャ〜ディスク等のパッケ〜ジの仕様は他の WEIRD CD と共通。インナ〜シ〜トの内側は愛用のエレキギタ〜 (Warrior's Axxe) を抱えてニンマリ、のブロック様のポ〜トレイト。 CG 処理で盛大にダリってますが。ジャケのイラストは・・・う〜ん、あのなぁ (泣) 。小さくて解りにくいっつ〜か全く解らないかと思いますが、レトロな宇宙服着て光線銃持って宇宙遊泳しているおっさんの顔はブロック様になっています。しかしあまりにもダサいというかほり○ぶゆき風というか (ファンの方ゴメンナサイ) ・・・ 。まぁブロック様がコレで文句無いんだったらワタシなんかが四の伍の言う筋合じゃぁ無いんですケド、それにしてもコレはちょっと・・・ 。尚カセット時代のオリジナルのレ〜ベルは上でも既にリンクしていますが こちら でご覧になれます。



WEIRD 8 について

さて、毎回々々冒頭でシツコくコピ〜/ペ〜ストしてきました通り、カセット時代の WEIRD シリ〜ズは WEIRD 8 までリリ〜スされていたんですが、このたびの Voiceprint からの CD 化はこの WEIRD 7 で最後になります。Voiceprint のリリ〜ス予定にはハナっから WEIRD 8 が含まれておらず、またその後追加リリ〜スされたというニュ〜スも今のところありません。これは多分 WEIRD 8 の収録曲が '99 年にやはり Voiceprint からリリ〜スされた 「Dawn Of Hawkwind」 にいくつか収録され、それ以外の曲も既に様々なコンピに収録されているためセ〜ルス的に弱いとの判断があったためではないかと思われます。とはいえいまだにどの CD コンピにも収録されていない曲もありますので、ど〜せならダブり覚悟で WEIRD 8 までリリ〜スしても良かったのではないでしょうか、Voiceprint 様。こう言っちゃぁナンですが我々ホ〜クスファンは多少の (どころじゃぁ無いか) ダブりにゃもう慣れっこになってますし、そもそも 「Dawn Of Hawkwind」 自体既に廃盤に近い状態なのでは? 今からでも遅くありませんので、ゼヒともリリ〜スして頂きたいものですね。ジャケがダサいとか決して文句言いませんから (ウソ) 。

尚、WEIRD 8 の詳細は こちらのHAWKWIND DAZE 管理人 様のレビュゥ をご覧下さい。一応ココでも収録曲を記して・・・というかコピ〜/ペ〜ストしておきます (スミマセン) 。上述の 「Dawn Of Hawkwind」 に収録された曲は 赤文字 に、今のところ未 CD 化の曲は この色 にしておきました。

1.Space Is Deep
2.Down On Her Knees
3.Live And Let Live
4.Etchanatay
5.Roll'Em Pete
6.Come On
7.Dealing With The Devil
8.Bring It On Home
9.Dreaming
10.Shouldn't Do That

その他の 1.「Space Is Deep」 は 「Space Ritual」 で、7.「Dealing With The Devil」 は 「Acid Daze」 等のコンピで、9.「Dreaming」 と 10.「Shouldn't Do That」 は 「The Text Of Festival」 等の DEMI-MONDE 系アルバムで聴けるとのことです。あ、情報横流しでゴメンナサイ>HAWKWIND DAZE 管理人 様 (逃) 。


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