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HAWKWIND | THE BUSINESS TRIP

【2LP】THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSLP111 (1994)
【CD】THE EMERGENCY BROADCAST SYSTEM - EBSCD 111 (1994)

HAWKWIND / THE BUSINESS TRIP
変形ジャケ、インナー無し。久々の気合入り変形ジャケで登場。表の HAWKWIND ロゴの上部が文字に沿って切り抜かれています。
HAWKWIND / THE BUSINESS TRIP
裏ジャケは SPACE RITUAL を彷彿とさせるダンサーのスローシャッター。
ジャケットはこのように展開できます。スリープに入った2枚のLPが内側に収められています。
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「QUARK STRANGENESS AND CHARM 12インチ・シングル」同様限定でリリースされたクリア・ビニール仕様。右のディスクは黒ヴァイナルが少し混ざってしまっています。
HAWKWIND / THE BUSINESS TRIP

Side 1
  1. Altair
  2. Quark Strangeness And Charm
  3. LSD
  4. The Camera That Could Lie
Side 2
  1. Green Finned Demon
  2. Do That
  3. Tha Day A Wall Came Down
  4. Berlin Axis
Side 3
  1. Void Of Golden Light
  2. Right Stuff
  3. Wastelands
  4. The Dream Goes On
Side 4
  1. Right To Decide
  2. The Dream Has Ended
  3. Terra Mystica ※LPにのみ収録

EBSから初のアルバムは前年(93年秋のツアー)に収録されたライブ・アルバム2枚組。同時にCDもリリースされていますが、LPは久々の変形ジャケに包まれ『宇宙の祭典』を思い起こされました。前2作『エレクトリック・ティーピー』(1992)、『IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE TO BE DANGEROUS』(1993)からの曲が中心。それに過去の曲も演奏しています。
3人で演奏されているとは思えない音の数ですが、同期プログラミングされたシンセ類が使われていたそうです。場合によってはテープも使用していると思われます。プレイは全体に安定しており、特に新曲が多く収録されている点がいいですね。
リリースされた当時は収録情報が無くツアーの各所からのセレクトかな?と思ってましたが、後年詳細が分かり、11月26日バークシャー州のテムズバレー大学での収録と判明。寄せ集めではなく1つのステージのもの。しかしながら、曲順の変更など編集の手が加わっています。レコーディングにこの会場を選んだのは・エンジニアがコントロールしやすい環境だったからとのこと。実際音質も安定しています。ポストプロダクションで多少のオーバーダブはされたそうですが、ブロックによると手を加えたのは僅かで、ステージ上3人で色々な対応をしたとのことです。なおセットリスト全曲はLP2枚組には収録しきれず、数演目は収録されていません。当日のセットリストはATOMHENGEリマスター盤のレビューに掲載しました。
アルバムのオープニングから4曲目までは、実際のステージでは中盤から終盤にかけて演奏されています。
Altair 次曲の導入としての神秘的なインスト。
Quark Strangeness And Charm リミックスシングルにカットされた同題アルバム(1977)のナンバーを大胆にアレンジしたもの。ブロックがリードボーカル。
LSD 『エレクトリック・ティーピー』(1992)のオープニングナンバー。ボーカルはデイヴィ。カッコいですね。後半のインストパートがそのまま次曲に繋がります。
The Camera That Could Lie 前作『It Is The Business Of The Future...』収録のホークス風レゲエ。バッキングのシンセなどスタジオと同じ。後半は「LSD」に戻るところがいい感じですね。
Green Finned Demon ブロック作のややまったりしたナンバー。ブロックは気に入っていたらしく、よく演奏されたりいろいろなコンピレーションにも収録されていました。
Do That オールドナンバー。『宇宙の探究』(1971)の「You Shouldn't Do That」の変題。久しぶりの演奏で感動。そのまま次の「Tha Day A Wall Came Down」に繋がります。この曲や次のスローナンバーの「Berlin Axis」は「『IT IS THE BUSINESS OF THE FUTURE...』に顕著なエレクトロニクス系のサウンドです。
Void Of Golden Light 全曲につながる形でお馴染みのコード進行、『絶体絶命』(1975)の名曲が落ち着いたイントロと共に歌われます。
Right Stuff カルバートのソロアルバム『キャプテン・ロッキード&ザ・スター・ファイターズ』(1974)の収録曲。ホークスは時々取り上げる威勢の良いロケンロー。デイヴィのリードボーカルにカルバートがコーラスをつけています。間奏はブロックっぽい突っ走りで猛進。シンセベースの上でベースソロ、そこから諸行無常感炸裂の「Wastelands」。『未知なる写本』(1988)の「Wastelands Of Sleep」の変題。
The Dream Goes On 短い曲で素早いシンセ・シークエンスにドラムロール、ストリングスシンセにより早急な演奏。『クオーク・ストレンジネス・アンド・チャーム』の「鋼鉄の夢」のアレンジバージョン。
Right To Decide ステージではアンコール・パート。シンセとベースの思わせぶりなイントロをバックにブロックの曲紹介から例のイントロのシンセシーケンス、観客の歓声がすごいです。ホークス90年代の定番曲、最高ですね。現代の引きこもりPC生活を予見したような歌詞ですね。間奏の拡大アレンジからデジタルピアノの演奏になり「The Dream Has Ended」に。これも『宇宙の探究』(1971)の「You Know You're Only Dreaming」 のアレンジバージョンです。あの印象的なボーカルパートの後、デジタルオルガンに導かれて大円団へ向かいます。「Levitation」のベースフレーズのリピートの後、『宇宙の祭典」などでステージラストで演奏されていた「Welcome To The Future」で終了。このツアーではこの終わり方をしていたそうです。
この時のステージにおけるバンドの力量を出しきっている感があり、非常に気持ちのいい出来です。また東西ドイツの統合をテーマにした曲などもブロックのポリティカルな方向性が現れています。
なおLPにのみ収録のボーナス・トラック「Terra Mystica」は、スタジオ録音で94年に収録されたもの。インストで土着的なリズムが延々8分ほど続きます。タイトルの通り神秘的な印象のある曲。12インチの「QUARK STRANGENESS AND CHARM」収録の「Black Sun」と同様なアプローチですが、こちらの方はリズムがよりネイティヴなものになっています。こういうアプローチが出来るホークスって、やっぱりすごいなぁと思います。
リリースに伴ったツアーは10、11月にUKをはじめとしてヨーロッパを周りました。

同時にリリースされたCD版
ジュエルケース版、ブックレット付き。
HAWKWIND / THE BUSINESS TRIP HAWKWIND / THE BUSINESS TRIP
デジパック版は変形ジャケットをシミュレート。ブックレット無し。
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関連情報

・ATOMHENGEリマスター盤(2011)のレビュー

・EXILESさんのレビュー

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