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1998.11.19. Upload.

"HAWKWIND FRIENDS & RELATIONS
THE RARITIES"
1995

hawkwind friends and rerations the rarities

CD:ANAGRAM/CDM GRAM 91

1.Aimless Flight (Underground Zero)
2.Psychedelia Lives (Hawkwind)
3.Working Time (The Lloyd Lanton Group)
4.Rainbow Warrior (Underground Zero)
5.Brothel In Rosenstrasse (Michael Moorcock's Deep Fix)
6.Toad On The Road (Alman Mulo Band)
7.Earth Calling (Hawkwind)
8.The Changing (Harvey Bainbridge)
9.The Widow Song (Robert Calvert)
10.Starcruiser (Michael Moorcock's Deep Fix)
11.I.C.U (Inner City Unit)
12.I See You (The Lloyd Lanton Group)
13.Human Beings (Inner City Unit)
14.Atom Bomb (atom God)
15.Phone Home Elliot (Uncle Nik & The E.T's)



'95 年に ANAGRAM よりリリ〜スされた、「Friends And Relations」 シリ〜ズ (アナログ盤時代のタイトルは 「Friends & Relations」 、「Friends & Relations Twice Upon A Time」 、「Friends & Relations Volume 3」 。面倒なので Vol.1 、Vol.2 、Vol.3 、と略させて頂きます) の CD 化の続編です。ちなみに ANAGRAM からの CD 化第一弾は 「The Best Of Friends & Relations」 。CD 2 枚出せば、アナログ時代の Vol.1 から Vol.3 までの音源は全て収録可能だと思いますが、相変わらずオリジナルからの曲ヌケ、新たな収録曲があり、第一弾と合わせてもアナログ時代の全曲は揃いません。ちなみにアナログ盤時代のリリ〜ス元である FLICKNIFE からも同名で内容は別の 「The Best Of Friends & Relations」 という CD が再発されておりますが、それを合わせてもアナログ盤時代の全曲は揃ってくれません。うう、どのレ〜ベルでもいい、完全盤出して下さいよ、ホント。音源あらいざらいブチ込みワザが得意 (?) の GRIFFIN 様 (こんな時ばっか 「様」 付けるなっての) なんか期待出来そうなんですが、残念ながら本アルバムと先程述べた 「The Best Of Friends & Relations」 と同内容の CD しかリリ〜スしておりません。

・・・まぁその辺は今後に期待、というコトで、とりあえず行ってみましょ〜。本アルバム (CD) のスリ〜ブには Mark "Frenchy" Gloder 氏による各曲の詳しい解説が記載されていますので、それを元に解説していきます。ん〜、助かる (他力本願) 。



Closs Check

Track Name

Album Title (Track No.)



1.Aimless Flight (Underground Zero)

The Elf & The Hawk (7)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-1)

'86 年の 「Hawkfan 12」 というコンピレ〜ションからの収録。CD 化はここが初らしいです。小川様より頂いた情報によりますとこのバンド、ホ〜クスの周辺バンドのひとつで、特にメンバ〜の出入りはなかったと思う、とのことです。また、収録元の 「Hawkfan 12」 というアルバムも最近再発されたとのこと (ほ、欲しい・・・) 。尚、このバンドも参加していた 「Live At Alice In Wonderland」 というオムニバスアルバムはなんと国内盤 (CBS/SONY 28AP 3268) も出ていたそうで、そこにはこの曲のライブテイクが収録されているとのことです。まぁそのアルバム、ダムドの変名バンドなんかのライブも収録されていたらしく、国内盤が出たのもそのためだろう、とのことですが。ちなみに 「インナーの解説にも Underground Zero については "不明" となっています。ムリも無いですね(笑)」 だそうです。さて本アルバム収録のバ〜ジョンですが、のっけからホ〜クス風電子音に力強いギタ〜リフ、パワ〜全開、ノリノリのニュゥウェイブ、という感じですね。さすがは周辺バンドだけあって (?) 、サビの辺りではいくらかホ〜クス的になったりもします。繰り返し奏でられるキ〜ボ〜ドのフレ〜ズもナイス。がんばれ、若者達よ・・・って年寄りになってどうする。


2.Psychedelia Lives (Hawkwind)

The Best Of Hawkwind, Friends & Relations (4)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-2)

アナログ盤時代の Vol.3 からの収録で、録音は '81 年、St. Albans (何処?) とのこと。タイトル通りのライブテイク。「Live Seventy Nine」 (1) が初出の 「Shot Down In The Night」 の中間部を抜き出したものらしいです。ホ〜クスのコンピにはこういう手法 (曲の一部を抜粋して別タイトルをつけ (て売?) る) 、結構多いんですけど、新種の商法か?とはいえ演奏の方はこりゃ〜ギンギンですね〜。ワンコ〜ドのインプロなんですが、途中一時沈静化したりして変化はつけてます。再び盛り返して突っ走り、エンディングは爆発音ドカ〜ン!で締め。ライブもこれで終わったのかな。



3.Working Time (The Lloyd Lanton Group)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-3)

ラントンの別バンドの '84 年のアルバム、「Outside The Law」 の初回 1000 枚のオマケのシングルからの収録。「の」 のオンパレ〜ドですいません。超レアで、初 CD 化とのこと。まぁ、ラントンさんの曲なので結構マトモなロック・ナンバ〜です。ギタ〜、弾きまくってますね〜〜〜、相変わらず。じ〜っとギタ〜を見つめて弾きまくってる姿 (いろんなビデオで観る事が出来ます) が目に浮かぶ様です。



4.Rainbow Warrior (Underground Zero)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-4)

「Hawkfan 12」 の中の別トラック、と書いてありますが、参考文献 1. を見る限りこの曲は入っておりません。どういうこっちゃ。重々しいオルガン・フレ〜ズで始まり、泣き泣きのギタ〜インストになだれ込む曲。好きだなぁ、結構。泣き泣きに弱いワタシとしては。これにもホ〜クス風電子音が盛大に入ってます。小川様のコメントをどうぞ。

「LP 1 枚、VA 数枚、12 EP 1 枚しか持っていないので、あまり詳しい事は言えませんが、シロート臭いけどなかなかドライヴ感溢れるスペースロックですね。当時(80 年代初頭)出てきたバンドの中ではかなり異色だったかもしれません。それもこれもホークスがずっと現役だった(少しブランクはありますが)からではないでしょうか。年代に関係なく影響を撒き散らかしているというワケですね。」



5.Brothel In Rosenstrasse (Michael Moorcock's Deep Fix)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-5)

ムアコックのシングル曲。'82 年にブリクストンの小さいスタジオにおいて 16 トラックで録音されたとのこと (ワタシの和訳って中学生レベルですね) 。オリジナルは FLICKNIFE へのメ〜ルオ〜ダ〜のみの販売で、通し No. 入り 500 枚のリリ〜ス。4 週間で売り切れ、CD 化はここが初、とあります。尚、このタイトルは後にムアコックの小説のタイトルにもなった、とも書いてあります。ちなみにオリジナルのシングルの B 面は 「Time Centre」 。一足先に 「The Best Of Friends & Relations」 (12) に収録されて CD 化されています。さてこの曲、まったりしたテンポで重心の低いベ〜ス、狂気を感じさせるギタ〜をバックにムアコックがシアトリカルに唄い上げてます。唄声にポルタメントがかかって・・・いるわきゃないですが、そんな唄い方。結構いいですね、SF 作家の副業 (?) としては。ああ、こうやって気に入ってメンバ〜のソロにまで手を出してドロ沼にハマって行くのか・・・買いませんって。多分・・・(自信無)。



6.Toad On The Road (Alman Mulo Band)

The Best Of Hawkwind, Friends & Relations (12)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-6)

ベインブリッジの別バンド。アナログ盤時代の Vol.3 からの収録。'84 年にカセットアルバムの中の曲として録音されたらしいです。だからというワケではありませんが、多少音質がこもり気味。ワンコ〜ドの曲なんですがヴォ〜カルも入っており、構成にメリハリも付けていて厭きさせません。ホント、ホ〜クス関係のヒト達ってワンコ〜ドで作曲させたら右に出る者がいませんね〜。多分シ〜ケンサ〜が原始的でワンコ〜ドしか出来なかったんでしょうけど。見習わなくては。



7.Earth Calling (Hawkwind)

Weird Tapes 6 (8)
Anthology Volume II (1)
The Collection (13)
Acid Daze (DISC 1-9)
Master Of The Universe (4)
Silver Machine (10)
Anthology 1967 - 1982 (DISC 1-10)
Golden Void 1969-1979 (DISC 1-4)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-7)

ホ〜クスの '72 年のライブテイク。アナログ盤時代の Vol.2 からの収録。SE をバックにしたブロック様の 「This Is Earth Calling ・・・」 の繰り返し。ニック様の浮遊感あふれるフル〜トがいい味出してます。実はコレ、「BBC Radio One In Concert」 (5)「Space London 1972」 (5) に収録された 「Paranoia」 の中間部を抜き出したものらしいです。ミックスは違いますが、確かに演奏テイクは同じですね。



8.The Changing (Harvey Bainbridge)

The Best Of Hawkwind, Friends & Relations (8)
Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-8)

アナログ盤時代の Vol.2 からの収録。ベインブリッジが全ての楽器を演奏しているとのこと。っつってもシンセの打ち込みだろ、と思っていると、生のドラムなんかも (タム回し程度ですけど) かぶせてます。才能あるのね、やっぱり。ヴォ〜カルや語りも入っており、お約束の (?) 「わっはっはっは・・・」 という笑い声もやってます。ディレイなんかもかけまくって気色悪さ倍増。笑うの好きですね〜このヒト・・・って違うか。3 分半位の短い曲。



9.The Widow Song (Robert Calvert)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-9)

カルヴァ〜トの曲で、彼のソロアルバム 「Freq」 と同じ '84 年のセッションでの録音とのこと。アナログ盤時代の Vol.3 からの収録。これもここが初の CD 化だそうです。HAWKWIND DAZE 管理人 様からの情報によると、カルヴァ〜トのソロ 「Captain Lockhead & The Starfighters」 に収録の 「The Widowmaker」 という曲のアンサ〜ソングだそうです。「The Widowmaker」 は未亡人を作るパイロットの唄で、こっちの 「The Widow Song」 はその未亡人の唄とか。ヴォ〜カルはカルヴァ〜トではなく、女性 (未亡人ですね) が取っています。内容が内容だけに (?) 泣き泣きの曲で、ふ〜ん、カルヴァ〜トもいい仕事するのね、とちょっと感心・・・ってエラそうですが。演奏の大部分はシンセによる打ち込みの模様。カルヴァ〜トが打ち込んだのか?ますます見直し・・・失礼なのでもう止めます。



10.Starcruiser (Michael Moorcock's Deep Fix)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-10)

再びムアコックのソロシングルの B 面曲。'76年に UA よりリリ〜スのアルバム 「New Worlds Fair」 の一部として録音されたらしいです。ちなみにシングルの A 面は 「Dodgem Dude」 で、こちらも一足先に 「The Best Of Friends & Relations」 (5) に収録されて CD 化されています。A 、B 面共ニック様とサイモン・キングが参加。この曲もここが初 CD 化とのことです。イナタいノリの曲ですが、サビの 「Star Star , Star Starcruiser 〜♪」 って所でホロリとさせてくれます。ニック様はサックスで参加。サイモン・キングのタイコのオカズが 「Silver Machine」 そっくりだったりしてお茶目。ワンパタ〜ンなどと言っているワケではありません。念のため (言ってる様なモンか) 。



11.I.C.U (Inner City Unit)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-11)

ニック様の別バンド、「Inner City Unit」 の '85 年のアルバム、「The President's Tape」 からの収録。スリ〜ブのライナ〜が書かれた '95 年の時点ではまだこのニック様のアルバムは CD 化 されていなかったそうで、つまりこの曲もここが初 CD 化。いきなり The Who を彷彿とさせるギタ〜のカッティングとドタバタドラムで始まるパンキッシュな曲です。当時、本家ホ〜クスが多少の変化はあれど従来路線を踏襲していたのに対し、ニック様はこのテのパンク / ニュゥウェイブに活路を見出していたんでしょうか。Sham 69 というパンクバンドとも競演してますし。時は流れて '99 年現在、今やニック様の方が本家よりも初期ホ〜クスの音に近い音楽をやってるんですから世の中解らないものですね。



12.I See You (The Lloyd Lanton Group)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-12)

3.「Working Time」 の裏面 (どっちが表でどっちが裏かは書いてありませんが) の曲。当然ここが初 CD 化。しかし、11.「I.C.U」 の次が 12.「I See You」 って、シャレか? 5 / 4 という変拍子リフで始まり、サビは 4 / 4 。そういえばラントンって、「Out & Intake」 (10) でもそのまんまやないかの 「5 / 4」 って曲で 5 / 4 拍子やってたっけ。テクニカルなギタリストが几帳面な作曲法に行き詰まった時、とりあえずの逃げ場は変拍子、というハナシもありますが・・・あ。言い過ぎか。スミマセン。ええと、結構カッコいいリフですね (誤魔化す & おだてる) 。ライブ録音で、音質は少しこもり気味。



13.Human Beings (Inner City Unit)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-13)
Friends And Relations (7)

アナログ盤時代の Vol.1 からの収録。アナログ盤の Vol.1 のために特別に録音された 2 曲の内の 1 曲だそうです。ちなみにもう 1 曲というのは 「The Best Of Friends & Relations」 (2) でCD 化された 「Raj Neesh」 。さてこの 13.「Human Beings」 、ずんどこドラムにバケツの底 (?) を叩く音なんかも混じったリズムにピッチを上げた声のニック様の語り、盆踊り的なコ〜ラス、カッコよく言うと土着的なビ〜トとメタルパ〜カッションをバックに民族的なコ〜ラスと変調されたニック様のナレ〜ションが絡む曲、といったところです。「Acid Daze」 (DISC 1-8) などに収録の 「Ghost Dance」 に近い雰囲気ですね。2 分ちょっとの短い曲。



14.Atom Bomb (atom God)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-14)

「Inner City Unit」 のメンバ〜、Trevor Tohm の新バンドの曲だそうです。こういうの入れる前にオリジナル収録の曲入れんかい!って気もしますが・・・あ。失礼ですね。Communique Records より '92 年リリ〜スのアルバム、「History Re-Written」 からの収録とか。気に入ったらアルバム買ってね、と書いてありますが、売ってないでしょう、もう。タイトル通り、ほとんど核爆発を思わせる凄まじい音のギタ〜とドラムのイントロ、おおこりゃスゴいわ、と思っているといきなりハ〜ドコア御用達のちょっ速縦ノリ (死語) リズム、なんじゃこりゃ〜っ!と思っていると唄に入るとミディアムテンポ、その後またハ〜ドコアに戻るは、ヘビメタ的なギタ〜ソロも入るは、ドラムソロはやるは、支離滅裂です。ただし、迫力だけは満点。イントロにちょろっとホ〜クス風電子音が入ってますけど、必要無いという気も・・・。7 分半近くもやってます。2 曲は入ったなぁ、オリジナルから・・・スミマセンもう止めます。



15.Phone Home Elliot (Uncle Nik & The E.T's)

Friends & Relations The Very Best Of & The Rarities (DISC 2-15)

アナログ盤時代の Vol.2 からの収録。「ニックおぢさん」 がニック様で、「E.T's」 というのはブロック様とベインブリッジのことらしいです。曲のクレジットにも (Turner / Bainbridge / Brock) とあります。ブロック様が本アルバムのライナ〜を書いた Mark "Frenchy" Gloder 氏に語ったところによると、バンドの仲間内の楽屋落ちの冗談だったとのこと。当時のスピルバ〜グ映画、「E.T.」 が元ネタでしょう。「著作権料払ってないんだろうなぁ」 とHAWKWIND DAZE 管理人 様がおっしゃっておりましたが、まさかスピルバ〜グ監督もこんなところで不正使用 (?) されてるとは思いもよらなかったことでしょう。まぁ、時効ですか、笑って許してやってくださいよ、スピルバ〜グ様・・・って見てるわきゃないか。曲は打ち込みのピコピコリズムと手弾きのキ〜ボ〜ドのバッキングに、ニック様のうめき声 (?) とフリ〜キ〜なサックスが絡みます。で、なんと。レゲェなんですね〜これが。「It Is The Business Of The Future To Be Dangerous」 (8) などに収録された 「The Camera That Could Lie」 に近い雰囲気です・・・ってレゲェだからか。ふ〜ん、こんな頃からやってたんですね。ホ〜クス名義ではありませんが。



このアルバムもホ〜クスのアルバムとしては、かなりのファンでないと結構ツラいですね。まぁ、アナログ盤時代も結構ツラかった、という話もありますが・・・。とはいえ、完全ではないにしろアナログ盤時代の音源を CD で集めたい、というコアなファンは迷わず 「買い」 です。最近あまり見かけませんので、見つけたら即 Get しましょう。アナタもめでたくホ〜クス収集のドロ沼の世界の仲間入りです。首までどっぷりハマっても責任は持ちませんが・・・。え?ワタシですか?いや〜まだまだ序の口、足首辺りですよ。基本的にダブりモンは買ってませんし、アナログ原盤やシングルなども買ってませんから。そこまではとても・・・。

尚、アナログ盤時代の 3 枚のアルバムの収録曲と、FLICKNIFE 盤 CD の 「The Best Of Friends & Relations」 を含めた 3 枚の 「Friends & Relations」 シリ〜ズの CD の収録曲、出所と収録先などを別ペ〜ジにまとめてみましたのでご覧下さい。 こちらです。PREタグ使用で少々印象が違いますが、横幅を揃えたかったためです。ご容赦下さい。


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