Compact Disc
ATOMHENGE ATOMCD 51039 (2014)
DISC ONE / HAWKWIND FRIENDS AND RELATIONS Originally released as Flicknife SHARP 101 in March 1982
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DISC TWO / HAWKWIND - ZONES Originally released as Flicknife SHARP 014 in October 1983
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DISC THREE / HAWKWIND, FRIENDS AND RELATIONS (TWICE UPON A TIME) Originally released as Flicknife SHARP 107 in April 1983
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DISC FOUR / HAWKWIND, FRIENDS AND RELATIONS (VOLUME THREE) Originally released as Flicknife SHARP 024 in April 1985
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DISC FIVE / HAWKWIND - OUT & INTAKE Originally released as Flicknife SHARP 040 in April 1987
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ATOMHENGEは70年代のカリズマ期から90年代のEBS期までのホークウインドのカタログの版権を取得しました。このFLICKNIFE RECORDSはホークウインドが80年代にRCA-Activeと契約している時期に、過去のアーカイブ音源をリリースするために契約したインディレーベル。RCAでは見向きもされない音源をコンピレーションアルバムや各種のシングルなどで続々と発売を行い、そのためRCAの不興を買いバンドとRCAの契約切れの一因となりました。本作のブライアン・タウンの解説にありますが、ブロックがRCAのオフィスに入ろうとするとドアマンに阻止されたという逸話がありました。その後RCAとの契約が切れたホークスはレギュラーアルバムもこのFLICKNIFEからリリースしました。
このボックスセットには、そのFLICKNIFEからのアーカイブ音源を収めたアルバムFRIENDS AND RELATIONSシリーズを中心にシングルなどで発売された音源をボーナスとして収めています。
DISC1 - HAWKWIND FRIENDS AND RELATIONS 82年3月にリリース。ホークスの未発表トラック、周辺バンドのアウトテイクなどをコンピレーション。
Who's Gonna Win The War? それ以前ではWEIRD 101に収められていたもので、SONIC ASSASSINSの演奏。のちのHAWKLORDSの母体となったバンドのためここではそちらの名義。
Golden Void (Live) 前曲同様SONIC ASSASSINSの演奏。なぜかWEIRD 101に収録されていなかったトラック。メロトロンの代わりに単音のシンセが演奏されていますが、音は薄くても雰囲気のある演奏で良い。SONIC ASSASSINSのテイクもステージ通りの順番でフル収録されたものが聴きたいですね。
Robot これは77年の収録と記載されていますが何処のギグとかの詳細は不明。同時期のテイクはPXR5に収録されていますが、どちらも甲乙つけがたい迫力のある演奏。ただし本作のトラックはフェードアウト。元のオリジナルLP盤では最後まで収録されていますがそこだけでしか聴けず、以降どのアルバムでもショート版しか聴けません。
Valium Ten 初出はWEIRD 102、そのほかいろいろなコンピに収録済み。78年のHAWKLORDSへの過渡期に収録したもの。
その他、マイケル・ムアコックス・ディープ・フィクスの未発表トラックやニックのICUのテイクが収録。ボーナストラックは7インチシングルでリリースされた、ムアコックス・ディープ・フィクスのテイク、12インチシングルでリリースされたHAWKWIND ZOO名義のテイク、75年収録のKings Of Speedのインストルメンタル版。いずれも、コンピなどで既出。
DISC2 - HAWKWIND - ZONES 83年10月にリリース。RCAと契約の切れたホークスのレギュラーアルバムとしてリリースされたもの。詳細なクレジットが掲載されていないので、リリース当時は知り得なかったのですが、大半がライブテイク。新作ではなく過去ライブの寄せ集めに近い作品。
Zones ブロックのスタジオワーク。
以降、Motorway Cityまでは80年のロンドンでのライブ収録。これは先に発売されているLEVITATION (3CD EXPANDED LIMITED EDITION)に収録された曲とかぶっています。残りは82年のブリストルでのライブ。ターナー復帰時期のもの。ボーナストラックは7インチシングルMotorway CityのB面、80年のライブMaster Of The Universe。
DISC3 - HAWKWIND, FRIENDS AND RELATIONS (TWICE UPON A TIME) 83年4月にリリース。 LPリリースの際、Side1はホークウインド のライブテイク、Side2はメンバーのソロという構成でした。Earth Calling 72年のホークウインド のライブテイクですが、元はAT THE BBCに収録されたパリスシアターでのライブテイクと同じもの。
We Do It ホークス最初期のライブ音源。ANTHOLOGY系で既出。
Spirit Of The Age 78年3月米シカゴでの演奏とクレジットされていますが、正しければサイモン・ハウス最期のステージ。この直後デヴィッド・ボウイのツアーメンバーに参加するため離脱します。
ブロックのMotherless Childrenはソロアルバムには未収録でした。彼のソロ作らしいシンセとギターによるサイケデリックな曲。
ボートラはムアコックの7インチシングル曲。
DISC4 - HAWKWIND, FRIENDS AND RELATIONS (VOLUME THREE) 85年4月にリリース。ホークスのPsychedelia Livesは81年グラストンバリーでのライブテイク。フェードイン、フェードアウトという残念な編集です。この日のライブはフルステージ収録されたサウンドボード音源がカセットテープHAWKWIND AT GLASTONBURY 1981として以前リリースされています。本作に収録されたパートはリフからも分かるようにShot Down In The Nightの中間部を取り出したもの。中途半端な使い方でフラストレーションたまります。このGLASTONBURY 1981はRCA期、脂の乗ったホークスのエネルギッシュな魅力が満載の音源で、CDリリースされておらず正規CD化が待たれる音源です。
Drug Cabinet KeyはFlying Doctor。初出はWEIRD 105。そちらはアルバムのサブタイトルが76-77となっていますが、ここでのこの曲のクレジットはLIVE 1978となっています。正確な録音日時が不明なのかもしれません。おそらく77年か78年いずれかの収録と思われます。
ブロックのソロWired Up For Sound (Radio Cut)はソロアルバムEARTHED TO THE GROUNDのタイトルナンバーのショート版。When The Going Gets Toughはここだけの収録。
ボートラはアルバムSTONEHENGE THIS IS HAWKWIND DO NOT PANICよりホークスのライブテイク。
DISC5 - OUT & INTAKE 87年4月にリリース。ホークウインドのギグテイク、スタジオテイクを集めたもの。寄せ集め感ありますが、実は本作でしか聞けないテイクが多く、資料的には網羅したいアルバム。
Turner Point ここだけの収録。その名の通りターナーのフリーキーサックス独壇場。Waiting For TomorrowとSolitary Mind Gamesは、COLLECTOR SERIES VOL2 LIVE 1982 CHOOSE YOUR MASQUES収録テイクの別ミックス。Cajun Jinx スタジオテイク、シンセの重なりや響きが美しい曲、リズム隊はシーケンサーに合わせて演奏。Starflight - Ejection スタジオテイク、カルバートのソロCAPTAIN LOCKHEEDのSEを使用しつつ、Ejectionも再構築。ここだけの収録。Assassins Of Allahもスタジオテイクで再構築。Flight To Maputo 新曲でスタジオテイク。リズムが強調されたアグレッシブな曲。Confrontation スタジオテイク。疾走感のあるインスト曲で、何かの曲の中間部のようです。のちにBLACK SWORDなどで使われるモチーフとかBrainstormの中間部の印象もあり。その名の通り5拍子の5/4までがスタジオテイク。
Ghost DanceはギグテイクでANTHOLOGY系でも聞けるトラックです。Coded Languagesはゲストにムアコック参加のギグテイク、ここだけの収録。Warrior On The Edge Of TimeはCOLLECTOR SERIES VOL2 LIVE 1982 CHOOSE YOUR MASQUES収録テイクと同じ。ムアコックのMC。
ボートラの2曲はFLICKNIFEから88年にリリースされた企画盤TRAVELLER'S AID TRUSTに収録されていたギグテイク。音質はイマイチですがBrainstormの演奏は相変わらずいいですね。
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2018/05/15 update