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1999.11.05. Upload.

"GLASTONBURY 1990"
1999

grastonbury 1990

CD:VOICEPRINT/HAWKVP1CD

Arrival In Utopia
Solitary Mind Games
Dream Worker
Brainstorm
Ejection
Shot Down
Masters Of The Universe



1990
Grastonbury
...Recorded in the Travellers' Field at 5am

Line-Up
Dave Brock (Vocals, Guitars, Keyboard)
Harvey Bainbridge (Vocals, Keyboards)
Alan Davey (Bass, Vocals)
Richard Chadwick (Drums)
Bridget Wishart (Vocals)



'99 年、Voiceprint からリリ〜スされたライブ盤です。尚、Voiceprint からは "Collectors Series" と称するホ〜クスのアルバムが今後 12 枚 (!!!) リリ〜スされるとのことですが・・・詳細は最後に。

タイトルからも解る通り、「Grastonbury Fayre Festival」 と同じ会場での '90 年のライブです。ギタ〜のラントンとドラムのダニ〜・トンプソンが辞めた後、ドラムにチャドウィック、ホ〜クス史上初の女性ヴォ〜カリストであるブリジット・ウィシャ〜ト参加後のラインナップです。「California Brainstorm」「Live In Space」 とも同じラインナップですが、そちらはこのライブの後でハウス様が加入して 「Space Bandits」「Palace Springs」 を録音、再びハウス様がバンドを離れた後のラインナップです。つまり本アルバムはチャドウィックとウィシャ〜ト参加後の最初期の音源というコトになりますね。

バンドの演奏はほぼ中央でモノラルですが、客の声などはステレオで入っていますので、客席にステレオマイクを立てての収録と思われます。"...Recorded in the Travellers' Field at 5am" とのクレジットもありますし。当日は風が強かったのかマイクのブロウノイズも盛大に入っていますね。時折演奏の録音状態も悪くなったりしています。収録が朝 5 時というコトで、途中でヴォ〜カルのウィシャ〜トが "Good morning!" という挨拶もしています。

ホ〜クスのアルバムではお馴染みなのですが、インデックスエラ〜が盛大にあります。いちいち説明するのも面倒なのでいきなりではありますが正しいインデックスを掲載します。タイトル不明の曲もありますがご容赦下さい (どこが 「正しい」 んじゃい!) 。

1.Black Elf Speaks / 2.Angels Of Death
3.Golden Void Part II / 4.Brainstorm
5.Unknown I / 6.Ejection
7.Unknown II (Medoley From Ejection)
8.Hassan I Sabha / 9.Dream Worker
10.You Shouldn't Do That / 11.Images

いや〜ヒドい。ホ〜クスのアルバムのインデックスエラ〜は数々あれど、ココまでヒドいのはワタシも初めてです。一体ナニ考えてたんでしょうか Voiceprint 様・・・って何も考えてないからこういうコトになるのか・・・ま、気を取り直して行ってみましょう。

(インデックスについては下に追加記事がありますのでお読み下さい)

1.「Black Elk Speaks」 は、曲のエンディング辺りが 1 分程度収録されているだけです。「Space Bandits」 (2) に収録されていた曲。そのまま続けて演奏される 2.「Angels Of Death」 は・・・確かに雰囲気は似ていますが、「Arrival In Utopia」 じゃぁねえだろうコレは。期待してたんですケド・・・まぁこの曲もカッコいいからいいか。アルバム全体に言える事ですが、リ〜ドギタ〜のラントンが抜けたためか間奏部分は特定のリ〜ド楽器を持たない混沌としたインプロになっていますね。しいて言えばディヴィのベ〜スがリ〜ド楽器ですが。でもこれはこれでなんか初期に戻ったみたいで好感が持てます。そしてライブの定番曲 3.「Golden Void Part II」 、この時期はヴォ〜カルを新加入のウィシャ〜トが取っています。チャドウィックのドラムのつなぎがイマイチつんのめっていますケド、曲に入れば勢いがあってなかなかの好テイク。そういえば 「California Brainstorm」 の一発目に 「Void's End」 って曲が入っていましたが、この曲の後半のインストパ〜トです。なるほど、「Golden Void Part II」 のエンディング、って意味のタイトルだったんですね。

一息ついて冒頭でも述べたウィシャ〜トの 「Good morning !」 が入ります。犬なんかも鳴いてますね、さすが野外イヴェント。そしてチャドウィックのハイハットの 16 分刻みで始まる 4.「Brainstorm」 、イントロで客がいきなり熱狂します。まぁこれもライブの定番曲なので当然でしょう。しかし・・・速い!テンポ速いですね〜、ほとんどパンクかと思えるほどスピ〜ドアップしてます。若くて生きのいいドラマ〜 (チャドウィックのコトです) 加入の効果絶大か?・・・って前任者のダニ〜・トンプソンがジジィだったというワケではありませんが・・・。続く 5.「Unknown I」 ってのは・・・すいませんタイトル不明です。初期ジャ〜マンロックっぽい静謐でスペイシ〜なインストに後半ウィシャ〜トが何か語りを入れますが・・・アルバム未収だよなぁ、コレ。何かご存知の方がいらっしゃいましたら情報下さい。

そしてこれまたハイハットの 16 分刻みで 6.「Ejection」 に突入。これもこの時期のライブの定番曲ですね。テンポアップしてるなぁ、コイツも。チャドウィックのやぶれかぶれタム回しといいディヴィの 16 分ブリブリ弾きといい、イケイケですね。後半は泥沼のインプロ大会、時代柄かデイヴィがベ〜スにフランジャ〜かけてたり・・・。そしてそのままインデックスが 7.「Unknown II (Medoley From Ejection)」 に切り替わります。この曲も・・・知らないなぁ。やはりウィシャ〜トが唄っていますが。このラインナップで作曲したはいいもののライブ演奏だけでボツになった曲かもしれませんね。考え様によっちゃ貴重なテイクかも・・・って逃げに回ってますケド (汗) 。リズムを変えれば 「Electric Tepee」 の一発目の 「LSD」 に近くなりますが・・・考え過ぎですね。で、間髪を置かずに 8.「Hassan I Sabha」 、お馴染みの 「ハッシッシ」 がスタ〜ト。この曲もウケてますね〜。イントロで客が騒いでます。ベインブリッジのヴォ〜カルがちょっと不調ですケド、前半のサビの部分、何かあったのか?後半は持ち直しますが。強風で歌詞のアンチョコが飛ばされそうになったとか (ないって) 。演奏終了後に録音は一旦フェ〜ドアウト。

1999.11.09.追加
HAWKWIND DAZE 管理人 様より、「Assassins Of Allah」 のヴォ〜カルはベインブリッジではなくてディヴィでは?とのご指摘を受けました。'86 年のライブビデオ "Chaos" でディヴィがヴォ〜カルを取っているのを確認できるそうです。う〜む、言われてみるとこの声は確かに・・・(汗) 。ベインブリッジさんスミマセン。


再びフェ〜ドインして 9.「Dream Worker」 がスタ〜ト。「Choose Your Masques」 (2) のスタジオバ〜ジョンとも 「Zones」 (9)「The Friday Rock Show Sessions」 (7) などのライブバ〜ジョンともかけ離れた演奏ですが、元々とりとめの無い曲ですので。同じなのはベインブリッジがなんか叫んでいるのとエンディング近くのベ〜スリフ (うっかりしていると聴き逃します) だけですが、そのリフもすぐに 10.「You Shouldn't Do That」 のリフに変化します。再びライブ定番曲ですが残念ながらインストバ〜ジョン。かなりグシャグシャな演奏と録音で、「Acid Daze」 (DISC 2-10) などに収録の初期ライブ 「We Do It」 の雰囲気、と言ったらホメ過ぎか?

少し間を置いて演奏される 11.「Images」 、ワタシゃこの曲、かなり好きなのでコイツは嬉しいインデックスエラ〜ですね。スタジオバ〜ジョンは 「Space Bandits」 (1) に収録されていますが、ライブバ〜ジョンは今まで Cyclops 盤の 「California Brainstorm」 (8) と激レアライブ盤 「Live In Space」 (5) でしか聴けず、しかもどちらもテイクは同じで途中で尻切れトンボの収録でしたので。本アルバムでは全く新しいライブバ〜ジョン、しかもフル収録されています。一足先に本アルバムを入手してこの曲を聴いたHAWKWIND DAZE 管理人 様は、いつブチ切れるかと手に汗握ったとのことですが、いや〜気持ち解ります。スタジオバ〜ジョン録音以前のライブでまだイントロは未完成ですが、中間部のフロ〜ティングな間奏を含めスタジオバ〜ジョンのアレンジはほとんど完成しています。残念な点と言えばウィシャ〜トのヴォ〜カルがイマイチ馴染んでいない、ってコト位ですか。おまけにヴォ〜カルにリヴァ〜ブがほとんどかかってなくて、素人のど自慢みたいでカワイソ〜です (オンナにゃ甘いですね、ワタシって) 。あと、スタジオバ〜ジョンではフロ〜ティングな間奏の後にいきなり切り込んでくるチャドウィックのドラムもこのライブでは前振りがあったりして 「いきなり感」 (なんじゃそりゃ) がありませんが、そこは発展途上というコトで。しかし間奏後、2 回目のサビの所でやたらと客が騒いだり犬が吼えたりしてますが、なんかあったのかな。ともあれ当時アルバム未収の新曲でありながら、かなりウケたみたいですね。うん、貴重な記録だ。

全体的に録音状態はあまり良くないですが、野外フェスティヴァルの臨場感は充分味わえます。演奏もかなりイケイケ感が強く、しかも 「Images」 完全収録とあれば迷わず 「買い」 ではないでしょうか。ただしジャケットは・・・やる気無いですね〜コレは。ほとんどブ〜ト臭いです。一応三つ折りになっていて、内ジャケも印刷されているのですが・・・期待しないで下さい。かなりトホホです。まぁ Voiceprint ってダサいジャケットが多いし、元々ホ〜クスのジャケット自体ダサいのばっかなので・・・あ。言っちゃった。

さて最後に冒頭でも触れた戦慄のリリ〜ス情報。Voiceprint からは "Collectors Series" と称して、今後 12 枚のホ〜クスアルバムがリリ〜スされる様です。ジャケットに情報が印刷されていましたのでリストアップしてみましょう。

Vol. 1 ------- Greasy Truckers
Vol. 2 ------- Complete 79
Vol. 3 ------- Live 1982
Vol. 4 ------- Atomhenge 1976
Vol. 5 ------- Weird 101
Vol. 6 ------- Weird 102
Vol. 7 ------- Weird 103
Vol. 8 ------- Weird 104
Vol. 9 ------- Weird 105
Vol. 10 (?) ---Weird 106
Vol. 11 (?) ---Nottingham 90
Vol. 12 (?) ---Remix ; Family Tree

Vol. 10 から Vol. 12 まではナンバ〜表記がありませんのでひょっとするとシリ〜ズから外れているのかも知れません。また、ひょっとすると本アルバムが Vol. 1 になるのかも・・・。「Vol. 12 (?) : Remix ; Family Tree」 というのも 「Remix」 と 「Family Tree」 の 2 枚の可能性があります。憶測ばかりで申し訳無いのですが、なにしろ印刷されている情報がかなりいい加減なのでご容赦下さい。

「Vol. 1 : Greasy Truckers」 とは・・・ホ〜クスのライブが 2 曲収録されている同名のオムニバス盤が '72 年にリリ〜スされていて今や法外なプレミアが付いているんですが・・・違うかな。 「Vol. 2 : Complete 79」 ってのは 「Live Seventy Nine」 のフルステ〜ジ収録のコトか?コレと 「Vol. 3 : Live 1982」 はなんと 2 枚組らしいです・・・(汗) 。Vol. 5 〜 10 (?) の 「Weird 101 〜 106」 というのはホ〜クスが昔オフィシャルリリ〜スしたカセットアルバムのことで、内容はバンドのデモ録音やライブ録音です。カセット時代には 「Weird 108」 まで存在したのですが、ナゼか 107 と 108 が省略されていますね。107 はブロック様のソロ音源、108 はホ〜クス以前の音源です。108 からは同じく Voiceprint から既にリリ〜スされている 「Dawn Of Hawkwind」 に数曲が収録されていますので重複を避けたのかも知れませんね。ど〜せなら出し惜しみしないで全部ど〜んと (シャレではないです) リリ〜スすればいいのに。そんなに売れてないのか? 「Dawn Of Hawkwind」 って。まぁこれら二つ (107 と 108 のコトです) も今後どうなるかは解りませんが。

いや〜恐ろしい。これだけのアルバム、一体どんなスケジュ〜ルでリリ〜スされるのでしょうか。'80 年代、やはり数々のアルバムを乱発して (されて?) いたホ〜クスを評して 「月間ホ〜クウインド」 なるコトバがあったらしいですが、コリャ下手をすると 「週間ホ〜クウインド」 になりかねませんね。・・・って他人事じゃぁない、ココの更新作業も当分終わりそうにありません。ああ・・・。

尚、これら Voiceprint のアルバムを 10 枚購入すると、メイルオ〜ダ〜でホ〜クスのフリ〜 CD が貰えるそうです。ジャケットに応募券と応募券を貼り付ける台紙が印刷されていまして、応募券を台紙に 10 枚貼って自分の住所を記入して郵送すれば CDが送られてくる、というコトらしいです。なんか昔のキングのユ〜ロシリ〜ズを思わせますね・・・って誰も知らないか・・・。当時 (学生時代) のワタシゃ財力が無くてとてもそんなモノには手が出せませんでしたが・・・やります。今回はイかせて頂きます。コレクタ〜ズシリ〜ズ完全制覇した上でフリ〜 CD も GET させて頂きます。こうなりゃどこまでも付き合ってやろうじゃぁありませんかコノヤロウ。あ。売れ行き不振でシリ〜ズ途中でコケたりして・・・。シリ〜ズがコケないように買って下さい、皆様も。



2000.03.12. 追加
その後 Voiceprint からケ〜ス裏のインデックスが修正されたバ〜ジョンがリリ〜スされました。昨日見つけて GET したんですがそれによると正しい (?) インデックスは

1.Magic Of The Earth
2.Angels Of Death
3.Golden Void
4.Brainstorm
5.The Door
6.Ejection
7.Sword Of Dawn
8.The Assassins Of Allah
9.Dreamworker
10.Shouldn't Do That
11.Images

とのことです。5.「The Door」 と 7.「Sword Of Dawn」 は今のところココだけの未発表曲ですね。1.「Magic Of The Earth」 もタイトルは初めて見るんですが 「Black Elk Speaks」 の歌詞をそのまんまタイトルにしただけという気がします。

そういえばかなり前に
野火 様からご指摘頂いたのですが、初回バ〜ジョンのインデックスって 「Choose Your Masques - Live '82」 の DISC 2 と全く同じなんですよね。一体ナニ考えてたんでしょうか。まぁそれでもこうしてきちんと修正版を出す辺りは結構律儀ですね、Voiceprint って。

しかしインデックス違いというだけで再び購入してしまうワタシもそ〜と〜病気が進んで参りました。何を今更というハナシもありますが。もしかしてコレ、Voiceprint のセ〜ルス向上戦略だったりして。ところで初回限定インデックスメチャクチャバ〜ジョン (?) 、ひょっとして今後レアもんと化すんでしょうか・・・プレミア付いたりし・・・ないわな。まぁど〜でもいいですケド。

今回は異常事態 (?) と言うコトで双方のインデックスの画像を用意してみました。ちょっと重いですが下のリンクからどうぞ。このウィンドゥと重なって表示されますが個別にウィンドゥが開くようにしておきましたので手動で並べてご覧下さい。

First Issue Index
Second Issue Index


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